2017/05/30 22:00

「食レポ」の行き詰まりを打ち破るヒカキンのデモニッシュ力

出典:出典:「ヒカキン公式ブログ」より

ネット版の『オリコン』から配信された「石ちゃん、彦摩呂で打ち止め? 食レポタレント減少のワケ」というタイトルの記事を読んだ。


一般的に食レポと言えば「まいう~」の石塚英彦、もはやネタ化している「○○の宝石箱や~」でおなじみの彦摩呂などの顔が浮かぶ。しかし最近では、彼らのような自分流の表現や決め台詞を持った、いわゆる“食レポタレント”が新たに誕生することはなく、アナウンサーや芸人、タレントが、これまでの定石に則って食レポをする姿ばかりが目につくようになってきた。


 ……とのことらしく、その経緯と分析は、なかなかの長文によって書かれているので、興味のある人は↑の青字部分をクリックして読んでいただきたいのだが、かいつまんで説明すると、
 

ステーキなどをじゅうじゅうと焼く音、ボリューム感や切った断面から肉汁があふれる様子…など、映像による演出が進化したため“食レポのプロ”の需要が少なくなってきた 食レポ界の表現手段が完成形となりつつあるので、次の“志願者”が出てこない

 
……あたりが、おもな要因であるようだ。
 
で、ここで登場するのが、あのカリスマYouTuber・ヒカキンである。私が彼を本格的にマークしはじめたのは『リポビタンD』のCMを観て以来で、サッカー選手の三浦知良が画面内にいきなり登場して「カズさ~ん」と感極まる顔が、とにかく気持ち悪くて気持ち悪くてしょうがなかった。あまりに気持ち悪すぎたので、つい「誰? コイツ」と検索してしまったら(※余談だが、パソコンで「HIKAKINN」とローマ字入力すれば「被課金」と出てきた)、「ああ、このヒトがかの有名なYouTubeでお金をいっぱい稼いでいるアンチャンか…」と判明した。
 
今、私はヒカキンのことを「気持ち悪い」と評したが、ネット上にかぎらずメディアに面を晒す者にとってこの“ギリギリの嫌悪感”は、なににも勝る天性の武器となるのは言うまでもない。つまり、私は彼のことを貶しているわけでは決してなく、最大限の賛辞を送っているのだ。いわば、観たり触ったりはしたくないけど、つい口にしたくなる(※「食べたくなる」という意味ではない!)「うんこ」みたいなもんで、だからこそ「うんこドリル」よろしく、とくに小中学生からの支持を多く受けているのだろう。うんこに喩えるのはさすがにヒカキンさんに申し訳ないとは思うのだが……どうもすみません!
 
そんなヒカキンが5月29日の『めざましテレビ』(フジテレビ系)で、マグロの握り寿司やら冷やし中華やらショートケーキやらをレンジで温めて食べてみる「レンチングルメ」ってヤツにチャレンジしていたのだけれど、「不味い」「イマイチ」「普通」「美味い」「檄ウマ」の五段活用を、その鳥肌モノの表情で見事に表現し尽くしていたところに私は心底感心した。
 
基本は「自撮り」のかたちで面白さを視聴者に伝えねばならないYouTuberという特性から、自然とその手法や「自分ツッコミも兼ねた不気味な一人笑い」に磨きを掛けてきたに違いない。これからの食レポは「決め台詞」ではなく「顔芸(?)」で。こうやってオールドメディアの常識をデモニッシュで覆していくネット界の奇公子・ヒカキンに、しばらく私はうんこと同様、目が離せない……。
 

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頭を押さえつけられるような気分で、ややユウウツ。いつも通り...もっと見る >