2015/03/08 16:00

生き残った帰還兵と家族の“その後”を追った『帰還兵はなぜ自殺するのか』

 イラク・アフガン戦争で、生還した兵士のうち、精神的な傷害を負ったアメリカ人兵士は約50万人。毎年250名以上が自殺している。「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」、外部から強烈な衝撃を与えられた脳が頭蓋の内側とぶつかり、心理的な障害を起こす「外傷性脳損傷(TBI)」、うつ、悪夢、人格変化、自殺願望……

 生き残った兵士たちは、帰還後、なぜ苦しむのか?

 『帰還兵はなぜ自殺するのか』(亜紀書房)は、イラク・アフガン戦争がきっかけで、重い精神的ストレスを追ったアメリカ人兵士5人とその家族の苦悩の日々を追った、2013年にアメリカで出版されたノンフィクションである。著者はワシントン・ポスト紙で23年間記者として勤めた、アメリカ人ジャーナリスト、デイヴィッド・フィンケル氏。イラク戦争で従軍する兵士たちを取材するために新聞社を退社し、1年間にわたって兵士と生活を共にし、その体験を『The Good Soldiers』として上梓した。ところが、帰還した兵士たちから「日常にすんなり戻れない」「精神的なダメージを受けて苦しんでいる」などの相談を受け、「私の仕事はまだ半分しか終わっていない」と、兵士はもちろん、妻子や身内に至るまで取材を行い、「戦争の後」をテーマに、自分の意見を挟まず、徹底的に登場人物たちの姿だけを追っている。

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