2017/05/23 23:30

佐藤天彦名人が“ボロ負け”……それでも将棋界が「人間対コンピュータ」に挑んだ理由

 ついに名人がコンピュータとの勝負の場に登場し、注目を集めた将棋の「電王戦」。2番勝負の第2局が5月20日に行われ、佐藤天彦名人が「PONANZA」に完敗した。これまでチェスや囲碁のトッププロがコンピュータソフトに敗れており、将棋界も今回の敗戦は想定の範囲内だったはずだが、わざわざ“負け戦”に挑んで何か得るものはあったのか?

「名人が2連敗」という屈辱的な結果に終わった電王戦。両者の力の差がどれほどあったのかは、

「精度の高い読みの前にリードを広げられて完敗した」(日刊スポーツ)
「ソフトが佐藤名人に圧勝」(時事通信)
「佐藤名人がソフトに完敗」(サンスポ)

といった見出しや寸評を見れば明らかだ。将棋に詳しい週刊誌記者が語る。

「今回の電王戦は、第1局、第2局とも佐藤名人の完敗としか言いようがない内容の将棋でした。そもそもプロ棋士レベルの将棋は、『良い手を指したほうが勝つ』よりも、『悪い手を指したほうが負ける』という勝負になるもの。しかし、今回のPONANZAとの対局で、佐藤名人はこれといった悪手を指したわけではありません。ということは、両者の力にかなりの差があったということです」

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