2017/08/24 15:00

『東京喰種』は、中国政府とウイグル人の対立を暗示する反体制的作品?

 一方、『東京喰種』は深いテーマを抱え、脚本も練り込まれており、非常に完成度の高い作品になっています。


■ウイグル人とうり二つの、グールの生活

 僕は、漫画版は未読で、今回の実写映画版で初めてこの作品と触れました。見終えた後、これは中国の現状を暗喩した作品だと思いました。そして、政府が全人代を前にBBSを削除したのも納得です。

『東京喰種』には、人間を食べるグール(喰種)という種族が存在しています。主人公の大学生・カネキは大けがを負った際、グールの臓器を移植され、グールに変貌します。そして人間社会で生活を営むことが困難となり、グールの社会へ混じります。すると、人喰いの生物だと思われていたグールの中には、実は、普通の人間よりも心優しい者たちもいることがわかったのです。むしろ、彼らは普段、生活をする上で肩身が狭くて、迫害されている側でした。彼らは生まれたときからグールですし、それ以外の選択肢がありません。
 
 中国人である僕は、この映画を見てウイグルを連想しました。彼らは生まれたときからウイグル人ですし、イスラム教を信仰しています。しかし、中国は名目上「信仰の自由」をうたっているものの、イスラム教を弾圧。イスラム教徒の身なりをしているだけで、今夏からは「テロ対策」として、所持するパソコンやUSBメモリなどの記憶装置の中身が政府に検閲されています。今、ウイグル人たちはこうした中国の締め付けに反発してテロを起こしていますが、それはちょうど、『東京喰種』において仲間を殺された者たちが喰種対策局(CCG)に対して襲撃を企てる姿と重なります。

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