2018/02/09 08:00

NEWS・加藤シゲアキ、「投票ご遠慮頂きたい」……文学賞めぐりファンの組織票に苦言

 NEWSメンバーとしてアイドル活動を行う傍ら、2012年には『ピンクとグレー』(角川文庫)で小説家デビューを果たした加藤シゲアキ。現在、昨年12月12日に発売された初の上下巻『チュベローズで待ってる AGE22』『チュベローズで待ってる AGE32』(扶桑社)をめぐって、文学ファンをも巻き込む騒動が勃発しているという。

 第1作を上梓した後、『閃光スクランブル』(13年、角川文庫)『Burn. -バーン-』(14年、同)と順調に小説を書き進めた加藤。15年は自身初の短編集『傘をもたない蟻たちは』(同)が発売となり、翌年には処女作『ピンクとグレー』が映画化したほか、『傘をもたない蟻たちは』もフジテレビ系で連続ドラマが制作された。

「最新のミステリー小説『チュベローズで待ってる』は『週刊SPA!』(扶桑社)にて前半部分を連載。後半は書き下ろしで、発売前から重版が決定したほどの話題作です。加藤のはアイドルといえど、小説の仕事と正面から向き合っているだけに、“ジャニーズが書いた本”と揶揄される機会は少なく、作家・加藤のファンだという人もいるでしょう。忙しいアイドル業とのバランスを取りながら、執筆を続けている点も好感が持たれています」(ジャニーズに詳しい記者)

 二足のわらじで奮闘している加藤だが、2月上旬から『チュベローズで待ってる』に関するいざこざが起こっている。発端となったのは、Twitterの投票で順位が決まる「第8回Twitter文学賞」。事務局のサイトによると、これは「1年間に出た新刊小説の中でおもしろかった本を1作品だけ、ツイートで投票する文学賞」で、Twitterアカウントを持っていれば、誰でも投票が可能とのこと。「奥付が2017年1月1日から2017年12月31日までの国内の新作小説、海外の初訳小説(文庫化や復刊は不可)からもっとも面白いと思った作品を各1作挙げてください」と注意事項が記載されており、国内の場合は「#jtb8」のハッシュタグをつけて1人1作まで投票できる大賞だ。

 2月3日に投票が開始されると、一部NEWSファンの間で『チュベローズで待ってる』に入れるよう呼びかける動きが起こったという。しかし、こうした声が“組織票”になるのではないかと問題になり、4日にはTwitter文学賞の発起人である書評家・豊崎由美氏が、あるツイートのURL(元の投稿は削除済み)を貼り付けながら、「こんな形でたとえ1位になったとしても『これ、組織票で1位になったんだぜw』と笑われるだけです。贔屓の引き倒しになってしまうので、やめたほうがいいと思うのです」と、注意を喚起したのだ。

 その後のツイートでも、「(加藤は)キャリアアップや話題作りのために芸能人が小説を書く──そうした片手間仕事ではなく、ミステリーというジャンルにリスペクトをもって小説を書いている人とも思います」「そんな小説と真面目に向き合っている加藤さんが、Twitter文学賞で自分の小説に投票しようなんて組織票の呼びかけがあることを知ったら、どう思われるでしょうか」などと、ファンに向けたメッセージをつづった。

 同氏は別の投稿においても、「加藤の本だから」と投票せず、「この小説が面白かったから」といった理由での1票であってほしいと、主張。あるTwitterユーザーから、加藤への投票について「組織票」と「真摯な票」をどう仕分けるのかと質問が寄せられたところ、「ちなみに、これまでいただいた票を『これは組織票』『これは真摯な票』と選別するようなことはありません。それは誤解なきように。皆さんの票は一律1票としてカウントさせていただきます」と、説明していた。

「一連の豊崎氏のツイート内容が加藤の耳に入ったのか、本人は公式携帯サイト・Johnny's webの連載『シゲアキのクラウド』(2月7日更新)で、Twitter文学賞の話を切り出しました。1人の“本好き”として、毎年その結果を楽しみにしていると明かした上で、『僕の拙著に投票しようと呼びかける方までいらっしゃるそうです』と、今回の騒ぎに言及。そうした気持ちは『素直に嬉しい』と前置きしつつ、『一アイドルとしての僕を応援したいという気持ちから投票するのであれば、投票はご遠慮頂きたいと、お願いしたいです』と、苦言を呈しました。さらには、Twitter文学賞を楽しみにしている人々に『不快な思いをさせたくない』などと、率直な思いをつづっています。自分がこの話に触れることで、応援するファンの気持ちを『無下にしてしまったかも』とも謝罪しており、彼の葛藤が感じられました」(同)

 加藤の告白に対し、ファンの間では「シゲがちゃんとしてる人でよかった。投票を呼びかけるなんて、シゲが喜ぶわけない」「ズバッと言ってくれて気持ちよかった」「本当に小説がよかったという意見も、色眼鏡で見られちゃうから残念。本人にこんなこと言わせちゃいけない」と、支持する声が多く出ていた。

 また、豊崎氏はNEWSファンから「クラウド」の更新について報告を受け、7日午後10時台に「加藤さんが小説に真面目に取り組んでおられることはわかっているつもり」としながら、「加藤シゲアキさん本人にまでご心労をおかけしたこと、申し訳ありませんでした」と、本人へ向けてお詫びした。

 Twitter文学賞の投票締め切りは今月12日で、結果は3月3日に発表される予定。7日夜の段階でも「作家・加藤シゲアキの作品として面白かった。アイドル・加藤シゲアキが好きだからとかそんな理由じゃありません」という理由で『チュベローズで待ってる』に投票する人も見受けられるだけに、同作が何位にランクインするのか期待が高まる。

 アイドルと小説家を両立する中で、ついに不本意なトラブルと対面してしまった加藤だが、今後も積極的に執筆活動を続けてほしいものだ。

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