2017/06/20 07:00

コンプレックスを芸術の肥やしにした偉大なる女性アーティストとは?

文=金原由佳/Avanti Press

現在公開中の『ザ・ダンサー』(公開中)のヒロインで、アメリカ人女性ダンサーのロイ・フラーと、『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』(7月29日公開)のヒロインである19世紀の天才女性詩人、エミリ・ディキンスン。二人はダンスの世界と詩の世界において、後輩の創作者たちに数々のインスピレーションを与えてくれたクリエイターだ。この二人には実は共通点がある。それは二人とも、自分の容姿に激しいコンプレックスを抱いており、そこから逃れるように、究極の美への創作へと探求が向かったという点だ。

『ザ・ダンサー』ロイ・フラー
強いコンプレックスが生んだプロデューサー的資質

『ザ・ダンサー』の主人公、ロイ・フラーの本名はマリー・ルイーズ・フラー。映画の前半は、放蕩者の父と過ごしたシカゴの農村での暮らしぶりや、父亡きあと、厳格な福音主義の教会で暮らす母との窮屈な生活が描かれる。マリーが憧れるのは女優で、戯曲「サロメ」を演じることを夢見ている。しかし、彼女は自身の外見に強いコンプレックスがあり、舞台の上では自由にふるまうことができない。外見コンプレックスの象徴的な場面として、監督のステファニー・ディ・ジューストは、マリーの初体験を、舞台衣装である鎧を着たまま男性に身を任すというふうに演出してみせた。

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