2017/07/10 07:00

日活ロマンポルノの傑作で、あの大物俳優が放った一世一代のアドリブとは?:石井隆監督インタビュー

取材・文=轟夕起夫/Avanti Press

劇画界の寵児から気鋭の映画作家へ転身

70年代後半、石井隆の手によって劇画の世界に生み出された「土屋名美」というキャラクターは、映画史においても今なお、日活ロマンポルノの“伝説的ヒロイン”としてファンの心に強く刻印されている。その世紀のファム・ファタル(=運命の女)を主人公とした『天使のはらわた』シリーズが、7月4日についに初ブルーレイ化された。それに伴って先日行われた、石井隆自ら映画化した監督デビュー作『天使のはらわた 赤い眩暈』(1988年)のオーディオコメンタリー、〈音声特典〉の収録現場を見学! 収録後には石井監督に貴重なお話を伺う機会を得た。

収録に臨む石井隆監督

オーディオコメンタリーには監督ならびに、これが初主演作となった竹中直人、プロデューサーの成田尚哉が参加、3人のトークは78年にスタートした日活ロマンポルノ『天使のはらわた』シリーズの成り立ちから始まった。要約すれば当時、劇画界の旗手であった石井隆のもとに、(大の石井ファンにして日活の企画部だった)成田が映画化を打診。石井が原作を提供して『女高生 天使のはらわた』(1978年/監督:曽根中生)が作られ、これがヒットを記録。続いて『天使のはらわた 赤い教室』(1979年/監督:曽根中生)、『天使のはらわた 名美』(1979年/監:田中登)、『天使のはらわた 赤い淫画』(1981年/監:池田敏春)の3作では脚本を手掛け、ロマンポルノ末期に発表された本作『天使のはらわた 赤い眩暈』では脚本と監督を担当、シリーズを通して石井隆は、劇画界の寵児から気鋭の映画作家へと転身を果たしたのだった。

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