2017/07/11 07:00

“最高のバッドエンド”が映画史を塗り替える!? 『ライフ』の素晴らしき「底なし沼」感とは

多くの映画はハッピーエンドで終わる。どんなに悲しい結末だとしても、何らかの希望を残すのが常だ。だが、そうした観客側の思い込みを意図的にハズして、唖然とさせるバッドエンドという終わらせ方も存在する。7月8日(土)から公開された映画『ライフ』も、その一つと言えるだろう。

バッドエンディングの難しさを超越した傑作

バッドエンディングの代表的な例は、近年復活し、新シリーズも好評の映画『猿の惑星』。1968年に公開された第1作では、宇宙飛行士が事故を経て謎の惑星に辿り着き、その惑星を支配する猿人たちに追われるが、実はそこは未来の地球だった……という衝撃が待っていた。絶望に叩き落とすエンディングだが、それが上手くいけば、観客にとって凄まじいエンタメ体験になる。

しかし、失敗したら目も当てられない。ただ、不快感と嫌な思い出だけがこびりつくことにもなりかねない。だからバッドエンディングは、おいそれとは挑戦できない高いハードルなのだが、『ライフ』はその冒険に挑み、見事成功した一作。観る人によって捉え方は様々だろうが、個人的には、鮮やかさや小粋さにおいて『猿の惑星』をも超える、センスあふれる結末だと思う。ワンアイデアでここまで凄烈な余韻を残すという意味では、映画史に記録されるバッドエンディングと呼んでも過言ではない。

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