2017/08/07 14:00

暴行によるシスターたちの集団妊娠…戦時中の衝撃事実と秘話を知る『夜明けの祈り』

映画の果たす役割はいろいろありますが、歴史に埋もれた戦争の事実を作品にして世に知らせるのも大きな使命と言っていいでしょう。8月5日から公開の映画『夜明けの祈り』もまた、戦争の衝撃の事実を知ることになる1作です。

主人公は、性的暴行を受けた女性たちを救った女性医師

この作品は、ひとりの若きフランス人女性医師、マチルド・ボリューが主人公。実は、彼女にはモデルがいます。その人物はマドレーヌ・ポーリアック。そう言われてもピンとこないと思いますが、それも仕方ありません。というのも、彼女は第二次世界大戦時、フランス赤十字社に勤務したドクター。ひとりの医師に過ぎませんが、戦時下になかなかできない無償の愛とも言うべき人道支援を成し遂げています。

1945年4月、マドレーヌはソ連軍に侵攻されたポーランドのワルシャワにあるフランス病院のチーフドクターに任命され、負傷したフランス軍兵士の帰還任務に当たります。その際、彼女は女性として許しがたい衝撃の事実を知ることになります。それは、産科病棟でソ連軍兵士が分娩中のみならず、出産直後の女性にまで性的暴行をした恐るべき事実。さらに個別の事件は数え切れず、修道院では集団レイプも発生していたことも知ります。この現実に直面したとき、彼女は本来の負傷兵の治療と帰還の任務をこなす一方で、その合間を縫って被害に遭った女性たちや修道女に医療を施し、心までも癒す支援を行ったそうです。『夜明けの祈り』は、そんな名もなき女性医師にスポットを当てています。

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