2018/02/22 17:00

その時間、79分。たったひとりの少年と出会うための映画『泳ぎすぎた夜』

(C)2017 MLD Films / NOBO LLC / SHELLAC SUD

『赤い風船』(1956年)、『大人は判ってくれない』(1959年)、『友だちのうちはどこ?』(1987年)など、子供を主人公にした名作は古今東西たくさんある。4月に公開となる『泳ぎすぎた夜』は、その系譜に連なる映画であり、日仏、ふたりの監督が共同で手がけた傑作だ。既に2018年を代表する1本になりそうな風格と余韻があり、真新しい息吹きを運んでくる愛すべき佳品なのだ。

行き当たりばったりの冒険から目が離せない

家族は登場するものの、本作の主な被写体は男の子ただひとりである。撮影当時はまだ7歳の小学生だったという、古川鳳羅(こがわ・たから)。これは彼を見つめるための映画だと断言してもいい。それほどまでにこの少年は魅力的だ。いつまででも眺めていたくなる表情と動作がそこにある。

筋立ては極めてシンプル。早朝、目を覚まして眠れなくなった古川鳳羅が演じる主人公は、クレヨンで絵を描き始める。退屈しのぎなのか、単なる思いつきなのか、どちらでもあるかもしれないし、どちらでもないかもしれない。映画はそこに一切の説明を加えずに、彼の動向を追いかけていく。

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