2018/03/12 11:00

実直な男はなぜ、盗みを働いたのか?巨匠が放つ現代社会への警告『馬を放つ』

3月17日に公開を迎える『馬を放つ』は、中央アジアのキルギスから届いた1作。多くの話題性やトピックがあるわけではなく、あまりなじみのないキルギス映画ではありますが、“現代を生きるすべての人へのメッセージ”と言えるくらい、大切なテーマに向き合った作品です。

実直な男、ケンタウロスはなぜ“馬を放つ”のか?

舞台は広大な草原地が広がるキルギスの片田舎。そこで暮らすのは、騎馬遊牧民を祖先に持つ人々です。遊牧民にとって、馬はともに生きてきた特別な存在。“馬は人間の翼である”ということわざがあるくらい結びつきが強いのです。

しかし、それも今では過去の話。グローバリゼーションの波はこのキルギスの小さな村にも押し寄せ、今や馬は、ともに生きる存在ではなく、所有者の富や地位の象徴や金儲けの道具となってしまいました。時代とともに暮らしも変わり、昔ながらの遊牧民の風習や心の持ちようもどんどん希薄になっていました。

ただ、村に一人だけ、その時代の波に抗おうとする男がいました。周囲から“ケンタウロス”と呼ばれる彼は、昔ながらの馬と人の結びつきを今も信じ続けています。地域や人の結びつきが薄れる中、実直な彼は相手を問わず、困った人がいれば手を差し延べて力になろうとします。富や名声にも興味はなく、あるのは遊牧民としての誇りと自由な精神だけでした。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

他人にふりまわされず、精神的に落着いて過ごせる日。困ってい...もっと見る >