2018/05/28 17:00

庭という小宇宙に寄り添う音楽『モリのいる場所』牛尾憲輔インタビュー

『モリのいる場所』の音楽を担当した電子音楽家・牛尾憲輔氏

取材・文=大谷隆之/Avanti Press

約30年間、家の敷地からほとんど出ず、ただひたすら庭の草木や小さな生き物たちを観察し、愛で、描き続けた伝説の画家・熊谷守一。沖田修一監督の最新作『モリのいる場所』は、“画壇の仙人”とも呼ばれたこのユニークな芸術家の、94歳の夏の1日を切り取った物語だ。

主人公のモリ(=守一)と妻・秀子を演じるのは、日本が誇る名優・山﨑努と樹木希林のコンビ。他にも加瀬亮、光石研、青木崇高、吹越満、三上博史などの実力派が顔を揃えた。沖田作品らしいトボケた会話や、独特のカットの間合いが何とも楽しい。

『モリのいる場所』
シネスイッチ銀座、ユーロスペース、シネ・リーブル池袋、イオンシネマほか全国にて公開中
(C)2018「モリのいる場所」製作委員会

そしてもう1つ。絶妙な演技アンサンブルに加えて、本作の魅力をより際立たせているのが、「agraph(アグラフ)」の名義でも活躍する電子音楽家・牛尾憲輔さんによるサウンドトラックだろう。大ヒットした長編アニメ『聲の形』(2016年)で、思春期のひたむきさや心の痛みを体現する繊細な楽曲を手掛けた人──と言えば、思い当たる読者も多いのではないか。その後も『DEVILMAN crybaby』(2018年)や『リズと青い鳥』(2018年)など、話題作を次々に担当。実写作品は今年2月に公開された白石和彌監督『サニー/32』に続いて2本目となる。

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