2018/06/13 17:00

“素”の岩田剛典「現場で演技を1回もしていない」映画『Vision』インタビュー

撮影=興村憲彦

「僕は今回、現場で演技を1回もしていません。あそこに映っているのは、ぜんぶ“素”です」

奈良・吉野の神秘の森を舞台に描いた、ひととひと、ひとと自然の未来をめぐる“いのちの物語”『Vision』。この映画の中で岩田剛典が演じたのは、主人公の智(永瀬正敏)やジャンヌ(ジュリエット・ビノシュ)を繋ぐ役割を果たす山守の青年・鈴<りん>。ある種、物語のキーパーソンともいえる重要人物なのだが、にもかかわらず演じていないとはどういうことか? ふつうはそう疑問に思うところだろうが、この映画の監督を務めたのは河瀨直美。河瀨監督の現場では、役は“積む”ものであり、決して演じるものではないのである。

河瀨監督がとる独特な撮影方法

撮影=興村憲彦

「河瀨組はほんとうに独特でした。撮影期間は撮影場所でもある吉野の山中の山小屋で暮らしていたんですが、朝起きるとすでにカメラが回っていて、そのままずっと回しっ放しの中で生活していくんです。そこでは台本も関係なく、監督から演技面での演出があるわけでもなく、いってみればドキュメンタリーに近い形で演者たちの生活がカメラにおさめられていく。ただしそれは、演者個人としての生活ではなく、たとえば僕の場合なら、あくまでも“鈴として”の生活でなければならないんです。岩田としての言葉を発することはなく、スタッフさんたちも私語を喋ろうものなら怒られていました。なので、さきほど言った“素”というのも、僕個人の素ではなく、鈴の素ということになります」

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