2018/07/27 11:00

スペインの少女映画と『万引き家族』の共通点

『悲しみに、こんにちは』
ユーロスペースほか全国にて公開中
(c) 2015,SUMMER 1993
【町田雪のLA発★ハリウッド試写通信 ♯08】
「LA発★ハリウッド試写通信」では、ロサンゼルス在住のライターが、最新映画の見どころやハリウッド事情など、LAならではの様々な情報をお届けします。

2018年のアカデミー賞外国語映画賞に、スペイン代表として出品された少女映画『悲しみに、こんにちは』。1993年のスペイン・カタルーニャの夏を舞台に、ある病気で両親を亡くしたことにより、叔父夫婦に育てられる少女の心の機微を、鮮烈かつ丁寧に描いた作品だ。1983年の北イタリアの夏を舞台とした『君の名前で僕を呼んで』(2017年)にも似た叙情的な映像美と、少女の儚くも鋭い表情と行動にくぎ付けになる。

もう一人の主役

引っ越し用のダンボールに荷物が詰められる様子をじっと見つめる幼い顔。それだけがよりどころであるかのように、抱えて放さない赤ちゃんの人形。都会から田舎の叔父叔母宅に迎えられるも、簡単になじむまいとする反抗心。父に飛びつく従妹と対抗するように、叔父に甘えてみる女の子らしさ。感情表現が希薄で孤独を感じさせる佇まい……。同作の主役は、あくまでも、そんな少女フリダだ。

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