2018/09/27 10:00

『呪怨』の監督が“脱帽”した巧みな演出術とは?『クワイエット・プレイス』

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生き延びるため、静寂を守ることを強いられた一家(父、母、姉、弟)の恐怖。それを描くためにジョン・クラシンスキー監督が留意したのは、何気ない家族の描写だった。完全な虚構であるがゆえに必要とされるリアルさ。日本屈指のホラー・マイスター清水崇が「脱帽した」という、その巧みな演出術とは?

『クワイエット・プレイス』作品評=清水崇

何と心地好いシンプルさと緊迫感だろう! そのアイデアはもとより、構成、台詞、楽曲までもが“えっそれでいいの?”と感じるほどシンプル。しかし物語が進行するにつれて“まだそんな手があったか!?”と思わされ、途切れない恐怖と不安に酔い痴れながら、これまたシンプルなテーマに気付かされる。それも、決して押しつけがましく説教めいたものではない。「音を立てたら、即死。」のキャッチコピー通り、言葉や語りなど無いまま、緊張のなかの静かな描写であっさりとテーマの本質を表現してしまう。しかも映画のまだ前半……夫婦の何気ないやりとりだけで。

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