2018/10/15 07:00

新感覚ホラー『テルマ』でトリアー監督が描こうとしたもの

(C)PaalAudestad/Motlys

『母の残像』(2016年)で一躍世界にその名を轟かせたヨアキム・トリアー監督による新感覚ホラー『テルマ』(10月20日より公開)。幼い頃の記憶を封印された少女テルマが、生まれて初めて覚えた欲望によって、自らの中に眠っていた「恐ろしい力」と向き合う様を、スタイリッシュな映像と音楽で紡ぎ出した衝撃作だ。

大友克洋監督の『AKIRA』(1988年)をはじめ、「小津安二郎や黒澤明にも多大なる影響を受けた」というトリアー監督のインタビューを交えつつ、本作の魅力を紹介したい。

ノルウェーを舞台に描かれる美少女テルマの特殊な成長物語

頭に電極を繋がれ、見開いた瞳から血の涙を流す美少女という衝撃的なポスタービジュアルから既に「ただ事ではない感」を醸し出す本作。ジャンルとしてはホラーやスリラーに分類される映画ではあるのだが、どちらかというと同じ北欧を舞台にした詩的で美しいヴァンパイア映画『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008年)に近いテイストで、一目見るだけできっとその独特の映像世界に圧倒されるはず。「怖い映画は苦手」と尻込みしている人にこそ、ぜひ観て欲しい1本だ。

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