2018/10/22 17:30

川栄李奈、日本酒映画で“自主トレ”飲み参加に「本当に楽しかった」

左から川栄李奈、瀬木直貴監督

映画『恋のしずく』の公開記念舞台挨拶が、10月21日に銀座丸の内TOEIにて行われ、本作で映画初主演をつとめた川栄李奈、ならびに瀬木直貴監督が登壇した。

「主演を務めるのは不思議な気分」

本作は、酒蔵で有名な東広島市・西条を舞台に農大に通う大学三年生の詩織が、老舗酒蔵で出会う人々と悲喜こもごもを繰り広げるヒューマンドラマ作品。主人公の詩織役を、本作が映画初主演となる川栄李奈が演じるほか、小野塚勇(劇団EXILE)、小市慢太郎、宮地真緒、中村優一らが脇を固める。また蔵元役を、本作が遺作となった大杉漣が演じている。メガホンをとるのは瀬木直貴監督。

公開記念舞台挨では、特製の「恋のしずく法被」を来て登場した瀬木監督が「監督だと分かりづらく失敗したかな? 酒蔵の人にしか見えないですね」とお茶目さを見せると、川栄がすかさず「カワイイですよ」とニコニコと返すなど、冒頭から現場の雰囲気の良さを感じさせるものとなった。

公開を迎えた気持ちについて問われると、川栄は「本当に公開できて嬉しいです。クランクインが、去年の昨日、公開日のちょうど1年前だったんです。あっという間でした」と答えた。映画初主演については「主演を務めるのは不思議な気分ですが、やってみて、周りの方々に支えられているなというのをとても感じました」とコメント。

また、現場の様子については「みんなとても仲良くて! 小市さんや宮地さんがお酒大好きなのでほぼ毎日飲みにいかれてたので、私も参加できるときは参加して本当に楽しかったです」と語ると、監督から「俳優の皆さんが、自主トレと称して毎晩飲み歩かれてたんですよね。日本酒は半年間一緒に生活して造るものなので、そのための自主トレだと」と飲み会が「自主トレ」という名目であったことがあかされると、川栄も「してました。役作りで行かせていただいてました、自主トレに。色んな日本酒を飲んで、宮地さんが味の違いを語ってくださる会です!」と笑顔で当時を振り返った。

「どんどん風格がでてきて楽しみな女優」

お互いについて、川栄は監督を「本当に温厚な方で優しくて、声を荒げられたこともないです。こういう演出を、というよりは私がすることを受け入れてくださる監督でした」と述べ、監督は川栄を「声のトーン、目の開き方、アクション、1つ1つが、演出家の想像とは違う視点からアプローチしてくださいました。アドリブも多いのですが、カットをかけたくない、いつまでも川栄さんを観ていたくなる素敵な女優さんでした」と絶賛。

さらに監督は主演としての川栄についても「常に笑顔で、僕がまとめなきゃいけないところを川栄さんがまとめてくださってました。映画の、最初と最後のシーンでの表情の違いに注目していただきたいです。最後にはどんどん風格がでてきて楽しみな女優さんです」とこれからの活躍にも期待を寄せる。

恋のしずく 公開記念舞台挨拶 お酒

「西条は、その雑多とした感じが素敵」

映画で忠実に表現された酒造りについて川栄は「そもそもすごく寒かったんです。水で洗うだけでも大変ですし、重いお米をはこんで、熱いお米を樽からだしたらまた手で直接触って、本当に大変だとよくわかりましたし、良い経験になりました」と撮影でも自裁の酒造りと同じような工程を体験したことを明かす。また、ロケ地広島では先週から先行公開されているということもあり、手ごたえにつて聞かれると、監督は「広島ではウェルカムな感じがして、満席で、熱意を感じました。今年が災害もありましたので、被災地から元気を発信するんだというパワーを感じましたし、映画への期待も感じました」と現地の熱気を伝えた。

舞台となった西条の街について、川栄は「初日が稲刈りのシーンだったんですが、その稲が並ぶ田んぼがすごくきれいでした。あまりそういう自然溢れるところに行ったことなかったんで、すごく素敵だなと思いました」と撮影初日を振り返り、監督は「どこを切り取っても生活の一部が見えるんです。観光地じゃないんですが、その雑多とした感じが素敵でした」と土地の雰囲気の良さを語った。

舞台となった土地に住んで撮影をすることでも有名な瀬木監督は、公開を迎えた心境を「感無量と皆さんよく仰るんですが、それを超えて、まだまだ足りないなという思いです。日本文化をもっと世界に発信していきたいですし、被災地の皆さんを想うと復興もまだまだなので寄り添っていたいです。まだまだ途上な気持ちです」とロケ地・広島への愛情をみせた。

「大杉さんの演技を目に焼き付けていただきたい」

本作が遺作となった大杉漣について、監督は「本来ここにいるはずの大杉漣さんですが、我々でできる最大のことはこの映画を一人でも多くの人に伝えていくことかと思ってます」と語り「(舞台挨拶の場に)漣さんがいらっしゃる気がします。この映画をたくさんの方に観ていただくことが弔いになると思いますので、気に入っていただけたら何度も観ていただいて、大杉さんの演技を目に焼き付けていただきたいと思います」とコメント。

そして川栄は「初主演をさせていただいたんですが、嬉しいよりも悔しいことのほうが多く、公開できるかも不安だったので、昨日公開してとても嬉しかったです。キャストもスタッフも、大杉さんも、みんなで心を込めて作った作品。観ていただいたら心があたたかくなる作品です。西条に行きたくなると思います。是非、沢山の方に観ていただきたいです」と、温かい拍手に包まれる中、舞台挨拶を締め括った。『恋のしずく』は大ヒット公開中。

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