2019/01/10 06:30

『ロッキー』でつながる、スタローンとラングレンの“エモい歴史”

(『クリード 炎の宿敵』1月11日公開)(C)2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

シルヴェスター・スタローンの代表作『ロッキー』シリーズの新章として、批評家や映画ファンから熱狂的な支持を集めた『クリード チャンプを継ぐ男』(2015年)。その続編『クリード 炎の宿敵』(1月11日公開)はロッキーのライバル、アポロの息子アドニス・クリードと、アポロをリングで葬ったイワン・ドラゴの息子ヴィクターとの戦いが描かれます。

(C)2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

本作では、『ロッキー4/炎の友情』(1985年)に出演したアクション俳優のドルフ・ラングレンが再びドラゴとして登場。ロッキーとドラゴのセコンドとしての再戦が大勢の心を熱くさせます。

今では人気アクション俳優として知られるラングレンですが、その成功は『ロッキー4/炎の友情』とスタローンの存在があったからです。

シルヴェスター・スタローンの代表作『ロッキー』シリーズの新章として、批評家や映画ファンから熱狂的な支持を集めた『クリード チャンプを継ぐ男』(2015年)。その続編『クリード 炎の宿敵』(1月11日公開)はロッキーのライバル、アポロの息子アドニス・クリードと、アポロをリングで葬ったイワン・ドラゴの息子ヴィクターとの戦いが描かれます。

スタローンによって見出されたラングレン

(C)2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

1957年にスウェーデンのストックホルムで生まれたラングレンは、スウェーデン王立工科大学在学中に、極真会館スウェーデン支部に入門し空手を学びます。

日本で開催されたオープントーナメント全世界空手道選手権大会にもスウェーデン代表として出場するなど、彼は空手の有望選手でした。しかし、その後ニューヨークへと渡ったラングレンは、190cmの高身長を活かしたモデルの仕事を経て、俳優としての活動をスタートさせます。

『007 美しき獲物たち』(1985年)の端役で映画デビューを果たすと、同年の『ロッキー4/炎の友情』で敵役のイワン・ドラゴ役に抜擢。当初、ヘビー級ボクサーにしては細すぎる体がネックとなり、選考からは除外されたラングレンでしたが、彼の空手仕込みの独特なパンチがスタローンの目に留まります。

スタローンと共にウェイトトレーニングを敢行したラングレンは、ヘビー級ボクサーを演じるための肉体を手に入れることに成功し、見事ドラゴ役を射止めたのです。

劇中でのドラゴはソ連政府に従順な無表情な格闘マシーンとして不気味に描かれています。しかし、試合の中で、闘志をむき出しに向かってくるロッキーに感化され、ドラゴも一人のボクサーとしての情熱に目覚めていきます。2人が織りなす激しい乱打戦に、映画館の観客も興奮を抑えきれませんでした。

アクション俳優としてブレイク!そして『エクスペンダブルズ』で再共演

『ロッキー4/炎の友情』は前3作を超える大ヒットを達成。この作品でスタローンと渡り合ったラングレンはアクション俳優として飛躍します。『パニッシャー』(1989年)や『ユニバーサル・ソルジャー』(1991年)といった作品に出演し、80~90年代の映画界をスタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーらと共に牽引しました。

そしてラングレンは、スタローンが監督・脚本・主演を務め、アクションスターたちが夢の共演を果たしたアクション大作『エクスペンダブルズ』シリーズにも、メインキャストの一人として出演します。

主人公バーニー・ロス率いる傭兵部隊“エクスペンダブルズ”のメンバーとして、部隊随一の射撃の名手ガンナー・ヤンセンを熱演したラングレン。スタローンらと共に、年齢を感じさせないハードなアクションを披露してくれました。

スタローンの要請でドラゴ役に再び挑戦!

(C)2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

そんなラングレンが『クリード 炎の宿敵』で、自身の俳優としての原点とも言えるイワン・ドラゴ役に再び挑みます。

スタローンから「ドラゴとロッキーを再登場させる」というアイデアを聞かされた当初、ラングレンはもう一度ドラゴを演じることに躊躇したそうです。しかし、スタローンが手がけた脚本を読み、心を動かされたラングレンは出演を了承。ドラゴがロッキーに敗れてから現在までの33年間のバックストーリーを掘り下げることから役作りを始めたと言います。

ラングレンは、自身の33年間の浮き沈みも重ね合わせ、肉体的な衰えを感じさせつつも、ロッキーとの戦いで失ったモノを取り戻そうと復讐心をたぎらす不屈の男として、現在のドラゴを作りあげています。

空手家から俳優へと転身し、スタローンのフックアップでスターへと上り詰めたドルフ・ラングレン。アクション俳優として映画界を牽引してきた彼らの歩みを知れば、『クリード 炎の宿敵』で描かれるロッキーとドラゴの関係性に、より感慨深いものを感じるかもしれません。

(文/スズキヒロシ・サンクレイオ翼)

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