2019/02/05 06:30

5分で振り返る「シティーハンター」30年史

『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』/2019年2月8日(金) ロードショー/配給:アニプレックス/(C)北条司/NSP・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会

2月8日に公開される『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』は、同シリーズのアニメ放送30周年記念プロジェクトとして制作された作品。1999年にTVシリーズが放送されて以来、実に20年ぶりとなる新作です。

『シティーハンター』といえば、1985年に原作漫画が『週刊少年ジャンプ』で連載開始され、TVアニメ化、海外で実写映像化されたほか、パラレルワールドの物語として冴羽獠などの活躍が描かれた漫画作品『エンジェル・ハート』が連載されるなど、シティーハンターワールドから派生作品が次々と登場するほど時代を超えて愛される人気作品です。 今回は最新作とともに、シティーハンターの今と昔を紹介したいと思います。

最新作の気になる時代、世界観は?

“パラレルワールドの物語として描かれる、もう一つの『シティーハンター』”こと、『シティーハンター』の北条司が手掛けた漫画『エンジェル・ハート』では冴羽獠のパートナー・槇村香が死亡。海坊主が1人で喫茶店を切り盛りし、そのパートナーだった美樹がミキという少女として登場するなど、原作との間に違いがありました。

しかし、今回は『シティーハンター』の続編のため、おなじみのキャラクターたちがもちろん登場します。主人公で裏社会ナンバーワンの腕をもつ冴羽獠、前述の槇村香をはじめ、野上冴子、海坊主、美樹といった、かつての作品の中核を担ったキャラクターたちが勢揃い。おなじみの新宿の街を舞台に活躍します。さらに、冴羽獠役の神谷明、槇村香役の伊倉一恵など、オリジナル声優陣が再結集を果たしたことも、ファンとして注目したいところでしょう。

予告編を観る限りでは、キャラクターの年齢に大きな変化はなく、最新作はかつての世界観を踏襲しているように見えます。ただ、2001年に連載がスタートした『エンジェル・ハート』では、『シティーハンター』でアイコニックな存在だった新宿駅東口の掲示板が撤去されているなど、連載当時の世相が反映されていました。今回の映画の時代設定は、かつての『シティーハンター』のままなのか、それとも未来の物語なのか。そして、依頼人が「もう後がない」という意味を込め、メッセージ“XYZ”を書き込むための掲示板は、今作では果たして存在するのか? 注目ですね。

『CAT’S EYE』のゲスト登場には理由がある!?

『シティーハンター』には、『週刊少年ジャンプ』で連載が始まる以前に発表された、2つの読み切り作品があります。「シティーハンター -XYZ-」と、その続編である「シティーハンター -ダブルエッジ-」です。

これらの作品での主人公・冴羽は、『シティーハンター』の原作者である北条司が手掛けた漫画『CAT’S EYE』に登場する、神谷真人というキャラクターをモデルにしたといわれています。さらに『シティーハンター -XYZ-』では、同作の登場人物である瞳と俊夫らしきキャラクターが、喫茶店の店主夫婦として登場していました。

この2つの読み切り作品と、みなさんがご存知の連載版『シティーハンター』は、パラレルワールドという設定です。そのため、連載漫画では冴羽のパートナーとして活躍する香が、読み切り版ではアシスタントという役柄で登場、連載漫画における彼女の気が強く、男勝りな部分は描かれておらず、サブキャラクターといった位置づけになっています。

さらに、連載版と同じく読み切りでの冴羽は女好きではあるものの、定番のギャグである“もっこり”はなし。そのため、香のハンマーによるおしおきもなく、ギャグパートのない正統派ハードボイルド作品として描かれていました。

原作者の北条司は自身の公式サイトで、これらの2作品の読み切りで、『シティーハンター』の基本形ができあがったと明かしています。実際に『CAT’S EYE』終了後、すぐに開始された『シティーハンター』の連載は当初、読み切り版を踏襲したハードボイルド路線で描かれていました。

『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』には、瞳をはじめとする怪盗キャッツアイが、おきまりのレオタード姿で登場。予告映像では冴羽の「反則だろ、それ」という声が収められていますが、まさに北条作品ファンにとっては、反則すぎる夢のコラボといえるでしょう。キャッツアイが、本作ではどのように関わるのか、今から期待が膨らみますね!

ジャッキー・チェン主演映画以外にも、海外で実写化されていた

『シティーハンター』の実写映画としては、ジャッキー・チェン主演の香港映画『シティーハンター』(1993年)が日本では有名です。その後も、1996年に冴羽の香港名である『孟波』を題名に、マイケル・チョウ(周文健)の主演映画が香港で公開されました。2011年にはイ・ミンホ主演のテレビドラマ「シティーハンター in Seoul」が韓国で放送され、日本でも一世風靡したK-POPの人気グループ KARAのメンバー、ク・ハラが出演しています。

さらに、中国でも2018年に映画化。フランスでも「Nicky Larson」という名前でアニメが放送されるなど、海外で高い人気を誇っています。

そんな実写版『シティーハンター』には、今年も新展開があります。先述の「Nicky Larson」が、『真夜中のパリでヒャッハー!』のフィリップ・ラショー監督のメガホンによって実写映画化されることが決定しました。同作の冴羽獠にあたるニッキー・ラルソンを、フィリップ・ラショー本人が演じることが明らかになっています。

いまだ高い人気を誇る伝説のエンディングテーマ「Get Wild」

アニメ版シティーハンターを語る上で欠かせないのが、エンディングで流れるTM NETWORKの「Get Wild」。『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』でもエンディングテーマに採用されています。

「ゲワイ」の愛称で未だ高い人気を誇るこの曲。昨年に30周年記念企画盤『GET WILD SONG MAFIA』が発表され、大きな話題になりました。「Get Wild」のみで構成された同アルバムはCD全4枚組で、36曲に及ぶ別テイクやリアレンジ、カバー音源などを網羅。小室哲哉やglobeによるリミックスも収録されるなど、数多くバージョンが存在する“ゲワイ”の予想外の企画に注目が集まりました。また完全限定生産のアナログ盤も同年に発売され、ファンにとってマストバイなコレクターズアイテムになっています。

(C)T.HOJO/N,C

このようにアニメ版の放送が終わった後も、様々なエピソードが生まれ続けている『シティーハンター』。その中にあって、やはり本作のポイントは「“あの頃のまま”の『シティーハンター』が蘇るのではないか」という、公開発表時に公表された原作者・北条司のコメントではないでしょうか。

アニメの放送から20年の月日を経て、同じキャラクター、声優、そして新宿という舞台で描かれることになった『シティーハンター』。その世界がどのように“蘇ったか”に、劇場ではぜひ注目していただきたいと思います。

(文/Jun Fukunaga@H14)

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