2019/02/19 10:30

【インタビュー】大原櫻子、子どもたちと過ごした映画の裏側

太平洋戦争末期の1944年。誰もが自分のことで精一杯だった時代に、若い保育士たちが子どもたちを守るため、53人の園児を連れて、まだ誰もやったことのなかった集団疎開を敢行した。2月22日(金)公開の『あの日のオルガン』は、疎開保育園の保育士として、幾多の困難を乗り越え、託された小さな命を守り抜こうと必死で生きた女性たちの物語である。

本作で戸田恵梨香とともにW主演を飾る大原櫻子は、オルガンと歌で園児を元気づけ、「みっちゃんせんせい」と呼ばれて友だちのように子どもたちから親しまれた野々宮光枝を好演。明るく、元気で、頼りないけどみんなから愛される光枝は、大原にとってハマり役だったとも言える。

女優としてのフィールドをさらに広げる大原の胸の内を、映画公開を機に伺った。

あの日のオルガン 大原櫻子 インタビュー写真

■大原櫻子が語る戸田恵梨香との繋がり

――今作でW主演された戸田恵梨香さんのご印象についてお聞かせください。

小さい頃から戸田さんが出られている作品を観てきたこともあり、演じられている役のイメージからクールな女性かなと思っていました。戸田さんに初めてお会いしたのは、保育園で先生の体験をする日で、そのときに子供たちとかけっこをしたのですが、「これしんどいね!」と気さくに話しかけてくださって。しかも、オフのときは楽しそうに笑いながら「あかーん!」とか言うんですよ(笑)。落ち着いて控えめな方だと思っていたので、実際にお会いして、常に明るく誰に対しても気さくに振る舞う方だと知り、いい意味で期待を裏切られました。

――戸田恵梨香さんとの共演について、どのような感想を持たれましたか?

有名な方とご一緒するときは「あ、○○さんだ!」みたいなことは意識しないようにしているんですが、やっぱり戸田さんと共演できたのはうれしかったです。私のなかで戸田さんは『デスノート』のミサミサの印象が強いんですが、同作の金子修介監督が同級生のお父様なんです。それこそ中学時代には、年越しで金子監督の家で過ごさせてもらったくらい、家族ぐるみで付き合いがあり、その頃から戸田さんのお話も聞かせてもらっていました。だから、お会いする前から一方的に戸田さんに親近感を抱いてたんです(笑)。

あの日のオルガン 大原櫻子 インタビュー写真 映画

「本読みの段階から嗚咽するほど泣いた」理由とは

――子役の出演も多く、大変な撮影現場だったのでは?

完全に私たちキャストが子どもたちの保育士さん状態でした。現場は映画に映し出されている画のまんまです(笑)。私が強い口調で注意すれば「みっちゃんせんせいこわーい」と本番でも引かれちゃうと思い、いくら悪さをしても怒れなくて(笑)。子どもたちが騒ぎだしたら「じゃあゲームを始めます!」と言って何とかその場をまとめていました。でも、戸田さんは「うるさい!」と一喝してくれて、そのときばかりは子どもたちがシーンとしていました(笑)。

――撮影現場も当時の様子を正確に再現されていますよね。

3月の京都で撮影したのですが、ガラス戸がないうえに暖房も設置されていなくて、本当に寒かった思い出があります(笑)。そしてよく学んだのが子どもたちのいる現場での一番の敵はウィルスということ。ひとりが風邪をひき始めると、あっという間に広まるんです。昨日、抱っこしていた子どもが咳をしていたと思ったら、次の日「あれ? 私、熱あるかも?」みたいな。本当に戦時中の疑似体験をしながら撮影していた感覚です。

仕事もプライベートでも泣いてばかり

――涙なしでは観られない映画でした。

私、普段は泣かないのですが、この映画に関しては「明日は泣くシーンがないんだ」と思うほど毎日のように泣いていました。しかも、クランクインする前の本読みの段階から嗚咽してしまうほど泣いしまって(笑)。それを見た監督が「1度ストップしましょう」と本読みを中断させてしまうほど涙が止まらなかった。その場に立って演じていると自然と涙が溢れてくる。役に入るときは光枝の気持ちに思いを馳せるというよりも、自分のなかにある感情を拡大していく感じでした。

――プライベートでは最近泣きましたか?

とある友情系の映画を観て泣いたくらいかな。私のなかで友だちって1番ぐらいに大事なもので、友情系のお話に本当弱いんです。だからそれを観て映画館でわーっと泣きました。なんか私、泣いてばっかみたいですね(笑)。

あの日のオルガン 大原櫻子 インタビューカット

(取材・文:近藤加奈子/写真:横村彰)

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