2019/03/20 06:00

樹木希林、遺作となった独映画が8月に公開決定

(C)Constantin Film Verleih GmbH/ Mathias Bothor

樹木希林の世界デビュー作であり、女優としての最後の出演作となったドイツ映画『Cherry Blossoms and Demons(英題)』(独語タイトル:『Kirschblüten & Dämonen』)が8月に全国公開されることがあきらかとなった。

樹木希林、世界デビュー作&遺作が日本公開決定

ドイツ・ミュンヘンで一人暮らしをする男性カール(ゴロ・オイラー)。酒に溺れた彼は、仕事を失い、妻は幼い娘を連れ家を出てしまった。孤独に苦しみ、泥酔の末に「モノノケ」を見るようになるカール。そんなある日、彼の元を日本人女性のユウ(入月絢)が訪れる。ユウは10年前に東京を訪れていたカールの父親ルディ(エルマー・ウェッパー)と親交があり、今は亡きルディの墓と生前の家を見に来たのだと言う。しぶしぶ彼女に付き合うカールは、次第にユウに惹かれていく。二人は人生を見つめなおすため、ユウの祖母に会いに日本へ向かうが――

Cherry Blossoms and Demons 場面写真

本作は酒に溺れ人生を見失ったドイツ人男性と、かつて彼の父と親交があった日本人女性が、人生を取り戻すために共に旅をする物語。ドイツ人監督ドーリス・デリエによる本作の主演を務めるのはゴロ・オイラーと、日本人ダンサーの入月絢。樹木希林は、二人が訪れる茅ヶ崎館の女将役を演じている。

ドイツと日本で撮影された本作は、2018年4月にドイツで撮影を始め、同年7月6日〜16日に日本での撮影を実施。日本パートのロケは、主に神奈川県茅ケ崎市に実在する「茅ヶ崎館」で行われた。もともとは「茅ヶ崎館」が1950年代に小津安二郎監督が滞在し脚本を書いた宿であり、近年では是枝裕和監督も執筆のために宿泊する場所だと知ったデリエ監督が、彼女の前作『フクシマ・モナムール』(2016年、桃井かおり出演)のジャパンプレミア上映後に茅ヶ崎館に宿泊。高齢の女将に、かつて小津が滞在した部屋を案内してもらった際に、本作のインスピレーションを得たという。

Cherry Blossoms and Demons 樹木希林

樹木希林が茅ヶ崎館を訪れたのは、小津の遺作となった『秋刀魚の味』(1962年)の撮影時に、女優杉村春子の付き人として現場に参加した時以来のことであり、当時、樹木希林が小津安二郎と一緒に過ごしたまさにその部屋で、今回の撮影は行われた。本作のラストには、樹木希林が庭を眺めながら「ゴンドラの唄」を歌うシーンがある。この歌は黒澤明監督の『生きる』(1952年)に出てくる曲で「いのち短し恋せよ乙女 朱き唇褪せぬ間に 熱き血潮の冷えぬ間に 明日の月日はないものを」と歌うこのシーンが、9月に亡くなった彼女の女優としての映画への最後の出演シーンとなった。映画は8月、TOHO シネマズ シャンテほかにて全国順次公開。

(C)Constantin Film Verleih GmbH/ Mathias Bothor



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