2019/04/07 06:30

ドラクエ映画化…なぜ「5」が選ばれた?「ドラクエV」の魅力とは

画像はイメージ(画像素材:PIXTA)

ファンの間で“ドラクエ史上最高傑作”と称えられることも少なくない「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」。その「ドラクエV」を原案とした3DCGアニメーション映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が8月2日より全国公開される。

原作・監修はドラクエシリーズ生みの親こと堀井雄二氏、総監督・脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年)や『永遠の0』(2013年)などで知られる山崎貴氏が手掛ける。国民的人気RPGゲームがテレビ画面ではなくスクリーンでどのように描かれるのか注目だ。

色褪せない不朽の名作「ドラクエV」

1992年、「ドラゴンクエスト」シリーズの5作目としてオリジナル版がスーパーファミコンで発売された「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」。

前作までにはなかったモンスターを仲間にできるニューシステムや“主人公は勇者でない”という斬新な設定、魅力的なキャラクターの面々に加え、長い時間軸で展開する壮大なストーリーが支持され、爆発的ヒットを記録した。

山あり谷あり、波乱万丈!? 親子3代の壮大なドラマ

主人公の誕生で幕を開ける物語。主人公はやがて青年へと成長し、妻や子どもたちを率いて一家で試練に挑みゆく。父から子、そのまた子へと繋がってゆく親子3代の壮大なクエスト(冒険)には誰もがロマンを感じざるを得ないが、実はこの主人公、なかなかの苦労人でもある。

物語の中で、幼い主人公は父・パパスとふたり、さらわれた母・マーサを探す旅をしている。しかしその途中、主人公が敵の人質となってしまった結果、父親は無残にも主人公の目の前で敵になぶり殺されてしまう。敵に囚われた主人公は、その後10年余りの歳月を奴隷として働き暮らすことになる。

それでもなんとか脱獄し、紆余曲折を経て妻をめとる。一国の王となり、双子が生まれ、喜びに沸いたのもつかの間、今度は彼の妻がさらわれてしまう。その後、無事妻の元にたどり着くも、敵の魔法で石像にされてしまう主人公と妻。主人公の石化が解けるのは、それから8年も後のこと。そしてさらなる冒険の末、長年探し求めた母を見つけることが叶ったが、父と同じく目の前で敵に殺されてしまう……。

もちろんラストはめでたしめでたしの大団円で幕を閉じるが、大河ドラマ顔負けの波乱万丈な主人公の人生は、まさに映画とするにうってつけの題材といえるだろう。

過去にはTOKIO・長瀬も…プレイヤーを悩ませた“花嫁選択”

日本中で喜びの声が叫ばれる今回の映画化。しかし一方、「どれだけ原作に忠実なのか」を気にする声もネットを中心に多く上がっている。「ゲームの世界観を壊さないでほしい」と望む声、「映画らしいアレンジを見たい」と望む声などファンの反応はさまざまだ。

しかし劇中の“花嫁”については、どのファンも等しく興味津々の様子。ゲーム内最大の山場の一つである “花嫁選択”イベントでは、主人公であるプレイヤーが“幼馴染のビアンカ”と“大富豪の娘フローラ”のどちらか一方を選び結婚することになる(ニンテンドーDSのリメイク版からはさらにフローラの姉・デボラも選択可能に)。

オリジナル版発売から20数年経った今でも、ネット上では「花嫁にふさわしいのはビアンカかフローラか」という論争はときおり起こっていて、ファンらはいかにビアンカを、フローラを選ぶべきなのか、熱く討論を重ねている。

かつて、TOKIOのバラエティー番組「5LDK」(2010年1月28日放送回・フジテレビ系)内で、出演者の中川翔子が3日悩んだ末にフローラを妻に選んだことを明かしたとき、TOKIO・長瀬智也が「嘘だ、ビアンカ(を選ぶ)だろ!」と即座に反論する一幕が放送された。ファンの間では、この論争がテレビの中でも巻き起こったことに大きな反響が起きた。

長瀬のように“花嫁”に強いこだわりを持つファンは多い。主人公にそこまで感情移入してしまうほど丁寧にストーリーが練られた作品であることも、この作品が愛されている理由の一つだろう。

しかし、プレイヤー一人ひとりによる“花嫁選択”はゲームだからこその醍醐味。映画版ではどちらのヒロインが選ばれるのか、またはゲームとは違った恋愛模様が展開されるのか……非常に興味深いところである。

映画はどれだけゲームに忠実なのか?

映画化に寄せては、ゲームの原作・監修である堀井雄二氏が「映画とゲームでは違っている部分もある」とコメントしており、ある程度オリジナル要素を交えた脚本となることが予想される。

しかし、堀井氏が今年2月にTwitterで発信した「台詞ひとつで深夜まで熱い議論を交わしたこともありました」の言葉から察するに、本作映画版にかける熱量は相当高いと見て間違いなさそうだ。往年のファンも納得の映画を期待したい。

(文/ナカニシハナ)


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