2019/03/29 06:30

【インタビュー】土屋太鳳&志尊淳、声の演技で感じた苦労とパワー

『バンブルビー』日本語吹替版で声優をつとめた土屋太鳳(右)と志尊淳(左)/写真:横村彰

『トランスフォーマー』シリーズの“はじまり”を描くシリーズ最新作『バンブルビー』が現在公開中だ。本作は、同シリーズの人気キャラクターであるバンブルビーが主人公となり、シリーズ第1作目『トランスフォーマー』(2007年)でバンブルビーがサムと出会う以前の物語を描いた作品。本作の日本語吹替版で声優をつとめた、土屋太鳳と志尊淳に話しを伺った。

愛情が伝わる声、自宅で繰り返した練習

バンブルビー 土屋太鳳 インタビュー

土屋が演じたのは、傷ついたバンブルビーを廃品置き場で見つける、心に傷を抱えた少女・チャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)。吹替声優は『フェリシーと夢のトウシューズ』(2016年)以来で、ハリウッド実写映画では初の挑戦となる土屋は「人気のシリーズとは知っていたので、まさか自分が参加できるとは思っていなかった」とオファーに驚いたそう。

バンブルビー

『バンブルビー』より、土屋太鳳が声を演じたチャーリー(演:ヘイリー・スタインフェルド/写真左)
(C)2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro.(C)2018 Hasbro. All Rights Reserved.

「プロの声優さんが吹替した洋画を観ると、その国の文化の空気や、ニュアンスが自然に伝わってくるんです。それは声優さんの技術が素晴らしいからで、とてつもない努力が必要なんだなと改めて感じたので、覚悟を持って挑みました」と並々ならぬプレッシャーがあったと明かす土屋。

「チャーリーを演じたヘイリーの声が、弱さも強さも含んでいて、とても愛情が伝わる声だと思ったんです。だから、それにふさわしい声が出せるように、音域というのを意識して、家の中で繰り返し発声練習しました。外まで聴こえたら申し訳ないなと思うほど(笑)」と並々ならぬ努力があったようだ。

役に寄り添って気持ちを体現する

バンブルビー 志尊淳

一方、チャーリーにひそかに思いを寄せる心優しい隣人の少年・メモ(ジョージ・レンデボーグJr.)を演じた志尊。元々、同シリーズのファンだったそうで「どんな形であれ、携われることがすごく嬉しかった」と明かす。本作が吹替声優初挑戦となったことについて「自分が役者として学んできたことが活かせるのか不安だった」と振り返る。

バンブルビー 志尊淳 インタビュー

「そんな中でも自分にもできることがあると思ったんです。それは、役に寄り添って気持ちを体現することではないかなと。プレッシャーはあったのですが、自分にできることを精一杯やろうと挑みました。」

物語のパワーに励まされた

志尊は、登場人物たちの魅力について「チャーリーもメモも、常に自然体なんです。人に愛されるために何かをしているわけではない。そこが彼らの魅力です。チャーリーは外では強いけど、中では内気。普通は逆ですよね。守りたくなるような感じの中に、凛々しさがあるんです。また、メモは奥手で不器用ですが、自分を無理にかざらない。不器用が見えすぎと思うくらい不器用で、そういったところ、すごく愛おしいなと思いました」と語る。

バンブルビー サブ3

『バンブルビー』より、土屋太鳳が声を演じたチャーリー(右)と志尊淳が演じたメモ(左)
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メモを演じる上で、「声を僕が演じるのだとしても、自分でキャラクターを形成するのはちがうのかなと」と感じていたと明かす志尊。

「吹替に求められているのは、演じている方のメッセージや表現を、そのままクリアに日本語で届けることかなと。だから、自分で成長を促すようなお芝居じゃなくて、役に寄り添うことを意識しました。画にあわせて、感情もたかまっていきますし、それが成長という形につながっているのかなと。自分で何かを表現しようということよりも、その状況とか、その時に伝えるべきことを意識し、心がけていました」

バンブルビー 志尊淳 声優 インタビュー

一方、土屋は本作について「チャーリーは最初、自分自身を見失っているんです。だけど、大切なものが徐々に増えていき、それを守ろうとしていく中で、心の傷を乗り越えていく。『バンブルビー』にはドキュメンタリー作品のような魅力があります」と熱く語る。

バンブルビー 土屋太鳳 インタビュー

「チャーリーは、“弱さ”を知っているからこそ、相手の傷に気づくことができる子です。そして、弱さがわかるから、強さがわかる。自宅で練習している時、どれが正解なのだろうかと何度もトライし、中々思うようにいかず、落ち込んでいました。だけど、そのたびに画面の向こうの物語に励まされて、また頑張ろうと思えたんです。物語自体にパワーがある作品です」としみじみ。

バンブルビー インタビュー

『バンブルビー』より(C)2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro.(C)2018 Hasbro. All Rights Reserved.

時代を超えても、伝わるもの

本作は、同シリーズ第1作目の前日譚にあたる作品。そのため1987年のアメリカが舞台となっており、今とは少し世相も違う。SFアクションとしての本作の魅力だけでなく、土屋が語る“ドキュメンタリー”的な要素は、その時代だったからこそ描かれたものかもしれない。

「時代的に、女性だから乗り越えられないといった部分があります。チャーリーも女性として、そして女の子としての、生きづらさを感じていたのかなと思いました。それでも誰かを守りたい気持ち、愛情といったものがパワーになっていく。こんなに前向きになれる映画ってあるんだって、元気をもらえる映画だなと思いました。時代を超えても、伝わるものが感じてもらえたら嬉しいです」(土屋)

バンブルビー 土屋太鳳&志尊淳インタビュー

(取材・文:黒宮丈治/写真:横村彰)



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