2017/10/28 14:20

「光」河瀬直美監督、夜空に浮かぶ花火&映画の共通点を解説

興味深い裏話を披露した河瀬直美監督
興味深い裏話を披露した河瀬直美監督

 [映画.com ニュース] 永瀬正敏と水崎綾女が共演した「光」が10月28日、第30回東京国際映画祭のJapan Now部門で上映され、河瀬直美監督が東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでのティーチインに臨んだ。

 本作は、弱視が進行しているカメラマン・中森雅哉(永瀬)が、バリアフリー映画のモニター会で音声ガイドを作成する尾崎美佐子(水崎)と出会い、衝突しながらも理解を深めていくラブストーリー。同部門のプログラミング・アドバイザーを務める安藤紘平氏が「(河瀬監督が)自身にナイフを突きつけたような作品」を言い表すと、納得の表情を浮かべた河瀬監督は「“見えない”状況に陥っていく主人公を、映画としてどの様に見せるのかという点に繋がります。構成、編集に時間のかかった作品」と述懐していた。

 「どこまで監督は語るべきか」「どこまで観客にゆだねるべきか」というテーマを指摘された河瀬監督は、雅哉と美佐子が参加するモニター会のシーンを例に挙げ「美佐子は最初、言葉を足していくという作業をする。それに対して、雅哉は押しつけがましい、過剰だろと反応します。このシーンは表現者にとって常に突きつけられている題材」と切り返した。続けて「言葉が足りなさすぎてもいけない。雅哉が投げかけるセリフは、美佐子にとっては本当に突き刺さるものなんです」と語っていた。

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