2017/10/28 18:55

「アケラット」監督、主演女優と二人三脚で描いたロヒンギャ移民の現実

エドモンド・ヨウ監督と主演のダフネ・ロー
エドモンド・ヨウ監督と主演のダフネ・ロー

 [映画.com ニュース] 第30回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されたマレーシア映画「アケラット ロヒンギャの祈り」が10月28日、東京・EXシアター六本木でワールドプレミア上映され、来日したエドモンド・ヨウ監督、主演のダフネ・ローがティーチインに臨んだ。

 第27回同映画祭では「破裂するドリアンの河の記憶」をお披露目したヨウ監督の新作は、現代マレーシアの転移(ディスプレイスメント)と倫理観についての野心作。台湾行きを願うフイリン(ロー)は貯金を失った結果、奇妙な仕事に手を出す。それはロヒンギャ移民に対する残虐行為に関わるビジネス。おぞましい闇の仕事に手を染める彼女にとって、フイリンを昔の知り合いだと信じている若い病院スタッフのウェイ(ハワード・ホン・カーホウ)だけが、残された“ひと筋の光”だった。

 ヨウ監督が本作のインスピレーションを受けたのは、マレーシアとタイの国境付近のジャングルにあった人身売買の拠点から、ロヒンギャ移民の白骨死体が139体も見つかったという2015年の事件だ。「誰がこんなことをするのか探ってみたいと思ったんです。同時に、マレーシアを訪れたいという人はたくさんいます。その一方で、マレーシアから出たいと考えている人も大勢いる。両者はどこか似ている部分があるのかもしれないと考えて、今回のテーマにとりあげました」と製作に至った背景を明かすと、ローは「脚本を読んだ時は、さすがエドモンド・ヨウだなと思いました。彼は世界を“思いやれる目”を持っている」と大きな信頼を寄せていた。

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