2017/11/05 15:00

審査員特別賞に輝いた「ナポリ、輝きの陰で」製作陣が構築したリアリティにあふれた映像世界

第30回東京国際映画祭のコンペティション 部門で審査員特別賞を戴冠
第30回東京国際映画祭のコンペティション 部門で審査員特別賞を戴冠

 [映画.com ニュース] ナポリ郊外で露天商を営むロザリオは、娘シャロンの歌の才能を生かし貧乏な暮らしから抜け出ようとする。だが、ポップスターにするために厳しい訓練を強いる父に、娘は次第に反抗していく。実際の露天商であるロザリオと娘の日々を、フィクションとして描きだす。初の劇映画となるドキュメンタリー出身のシルヴィア・ルーツィとルカ・ベッリーは、演じるロザリオ・カロッチャを脚本に参画させ、リアリティに溢れた映像世界を構築した。

――まず、この作品が生まれる経緯をお聞かせください。

 シルビア・ルーツィ監督(以下ルーツィ監督):まず普遍的な父と娘の物語をつくろうと考えました。娘はまだ若くて反抗期で家族がバラバラになる展開です。登場人物に寄ってアップの画面を多用し、どこが舞台であるかは分からないように撮るつもりでした。

――カロッチャさん親子を起用した理由は何でしたか。

 ルカ・ベッリーノ監督(以下、ベッリーノ監督):最初にシルビアが話したようなラフなスクリプトがあり、イメージに合う親子を探しました。考えていたキャラクターに近かったのがシャロンとロザリオでした。シャロン、ロザリオと一緒に脚本づくりを行い、実生活の部分に私たちの考えたストーリーを盛り込んで脚本に仕上げました。撮影も同様に、リアリズムを追求しつつ、フィクションの構図の中で描こうとしました。フィクションのなかでリアルな現実を見せることによって、強いインパクトを生み出そうと考えたのです。

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