2017/12/23 19:59

「皆殺しの天使」36年ぶり公開 巖谷國士&四方田犬彦がブニュエルの傑作の謎を語り合う

巖谷國士氏と四方田犬彦氏
巖谷國士氏と四方田犬彦氏

 [映画.com ニュース]シュルレアリスム、不条理作品で知られる鬼才、ルイス・ブニュエルのメキシコ時代の傑作「皆殺しの天使」が、36年ぶりに東京・シアター・イメージフォーラムでリバイバル公開され12月23日、フランス文学者で作家の巖谷國士氏と映画史家・比較文学者の四方田犬彦氏が上映後のトークを行った。

 1962年カンヌ映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した本作は、晩餐会が催されたブルジョワ邸宅が舞台。男女20人が晩餐を終え、客間でくつろいでいたが、なぜか夜が明けても誰も帰ろうとしない。全員が帰る方法を忘れたかのように客間を出ることができなくなり、そのまま数日が経過。水や食料も底を突き、ブルジョワジー達の道徳や倫理が崩壊していくなか、事態は予想もつかない展開へと転がり始める様を描く。

 36年ぶりにスクリーンで鑑賞したという巖谷氏は、本作を「見るたびに違う」印象だといい、「すべてを見尽くすのが難しい映画。一種の寓話としての捉え方もできそうだが、イソップやラ・フォンテーヌのように寓話につきものの教訓はなく、現実として映画が展開していくのが、ブニュエル一流のシュルレアリスムだと思う」と評する。

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