2018/08/23 06:10

NY、167の言語が飛び交う町の光と影 F・ワイズマン新作予告

ニューヨーク・ジャクソンハイツの“今”を映し出す (C)2015 Moulins Films LLC All Rights Reserved.
ニューヨーク・ジャクソンハイツの“今”を映し出す (C)2015 Moulins Films LLC All Rights Reserved.

 [映画.com ニュース]ドキュメンタリーの巨匠フレデリック・ワイズマンの第40作「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」の予告編が公開された。167の言語が話されるという“世界で最も多様な人々が住む町”の光と影を切りとっている。

 ワイズマン監督がカメラを向けたのは、ニューヨーク市クイーンズ区の北西に位置するジャクソンハイツ。教会、モスク、シナゴーグ、レストラン、集会、コイン・ランドリーなど人々が集う場所、そして地域のボランティア、セクシュアル・マイノリティ、不法滞在者、再開発の波にのまれる商店主ら、市井の人々の日常に迫る。第28回東京国際映画祭、第72回ベネチア国際映画祭で上映され、第81回ニューヨーク映画批評家協会賞の最優秀ノンフィクション映画賞を受賞した。

 予告編は、世界中からの移民とその子孫が暮らし、エスニックな味と多様な音楽があふれるジャクソンハイツの魅力を活写。ラテン・グラミー賞を獲得した女性マリアッチ・バンド「フロール・デ・トロアチェ」がストリートで演奏し、クラブではコロンビア人女性シンガーのルシア・プリードが美声を響かせる。だが、ラテン音楽が彩る美しい光景に対し、カラフルな町が抱える様々な問題も浮き彫りに。再開発による立ち退き問題、IDを持つことができず貧困にあえぐ人々――自由と多様性を認めて発展してきたニューヨークの象徴的な町が、アイデンティティの危機にあるという現実を突きつけられる。

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