2018/10/30 17:00

無謀な都市計画への警鐘も イスタンブール脱出コメディは「ゲリラ的に撮影した」

(左から)ラミン・マタン監督、俳優の デニズ・ジェリオウル、女優のエズギ・チェリキ、 プロデューサーのエミネ・ユルドゥルム
(左から)ラミン・マタン監督、俳優の デニズ・ジェリオウル、女優のエズギ・チェリキ、 プロデューサーのエミネ・ユルドゥルム

 [映画.com ニュース] 第31回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品された「シレンズ・コール」が10月30日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、来日したトルコのラミン・マタン監督、俳優のデニズ・ジェリオウル、女優のエズギ・チェリキ、プロデューサーのエミネ・ユルドゥルムが会見した。

 建設会社勤務の男は都会の生活に疲れ果て、地方でオーガニックな生活を楽しむ女性シレンに会うべく脱出を図るが障害が相次ぐ。消費社会の矛盾や脱出幻想をシニカルに描いたブラックコメディ。

 主人公は妻のコネで大手建設会社に勤務、何もかも捨てて新た土地を目指すが、大渋滞で空港にたどり着けないという設定だ。再開発ラッシュが進む首都イスタンブールの街並みが映し出される。マタン監督は「人口は公式では1700~800万人程度。建設バブルが起きましたが、しかしそれほど必要がなかったので、マンションが150万戸ぐらい売れ残っているそうです。建設計画もインフラや住民を考慮しているわけではなく、経済を回すための建設ラッシュなのです」とその現状を憂い、「この街から逃れたいというテーマはイスタンブールの人の共通のテーマだと思った。それを探求したかった」と話す。

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