2018/11/08 16:30

ブラジャーをフックにセリフを排して描いた寓話劇「ブラ物語」はモダンなシンデレラ物語

 [映画.com ニュース] 上映前からそのタイトルでも興味をかき立てた「ブラ物語」は、第31回東京国際映画祭のコンペティション部門選出作品だ。定年退職間近の列車運転手が、風で飛んできた一枚のブラジャーの持ち主を探し歩く姿を、セリフを排して描いている。ファイト・ヘルマー監督と主人公の後任運転手を演じたドニ・ラバンに話を聞いた。

--まるで“ガラスの靴”を“ブラジャー”に代えた、シンデレラ物語のようですね。

ファイト・ヘルマー監督(以下、ヘルマー監督):その通り! シンデレラ物語のモダンバージョンです(笑)。そのモダンを意識しつつ、英語で言うところのinnocent(無垢、無邪気)な題材を描きたかったのです。

--物語の鍵としてブラジャーを選んだのは何故ですか?

ヘルマー監督:ブラジャーというのは非常に個人的なものだし、内密なものです。そして、主人公はそういう密やかなものをきっかけに、それぞれの個人的な空間に入って行くのですが、その方法が決してアグレッシブでもなく、ましてやエロティックな邪念を抱いているわけでもない。つまり、無垢なままでパーソナルな領域に入っていけるきっかけとして、ブラジャーは最適なツールだと思えたのです。キャスティングをする時も、彼がブラジャーを持ってきたら、女性たちは最初こそいぶかしがるけれど、その純真無垢なまなざしを見てしまうと、「しょうがないわねえ」とドアを開けて部屋に入れてしまう。そんな俳優を探しました。

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