2018/11/19 18:00

リティ・パン監督、元クメール・ルージュの証言と犠牲者への弔いを映す新作を語る

新作を語ったリティ・パン監督
新作を語ったリティ・パン監督

 [映画.com ニュース] 第19回東京フィルメックスで、フランス・カンボジア合作映画「名前のない墓」が11月18日に上映され、来日したリティ・パン監督がティーチインを行った。

 ベネチア国際映画祭の「ベニス・デイズ」部門で上映された本作は、文学作品を引用しつつ、クメール・ルージュの支配がいかに無軌道であったかが、当時を知る人々によって語られていくドキュメンタリータッチの作品。

 長年、カンボジアで行われたクメール・ルージュによる大虐殺をテーマにした作品を送り出しているパン監督。今作のテーマについて「今回の作品では、どのように喪に服すのかを考えました。喪の仕事はとても個人的で複雑なものです。よく、赦しや和解ということが言われますが、和解があってはじめて喪の作業が可能になるのです。このような大量犯罪の場合、犠牲者の遺体が存在していないことが問題になります。共同墓地にあるのか、さまざまな場所に分散しているのか、犠牲者の遺体という触れる痕跡や証拠がないと、喪に服すことは難しいのです。この映画では死者のさまよえる魂を求めて、それを探求することになりました。どのようにすれば、喪の作業を行うことができるのか。どのようなアプローチが必要なのかを求めた映画です」と語る。

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