2019/02/08 10:00

イラン映画界の名匠アミール・ナデリ監督、新作「山」に欠かせなかった3人の日本人を明かす

第73回ベネチア国際映画祭 「監督・ばんざい!」賞を獲得 (C)2016 Citrullo International, Zivago Media, Cineric, Cine-sud Promotion. Licensed by TVCO. All rights reserved.
第73回ベネチア国際映画祭 「監督・ばんざい!」賞を獲得 (C)2016 Citrullo International, Zivago Media, Cineric, Cine-sud Promotion. Licensed by TVCO. All rights reserved.

 [映画.com ニュース] 現代イラン映画界の名匠アミール・ナデリ監督が構想15年の末に完成させた「山(モンテ)」。念願だったイタリアでのオールロケを敢行し、宗教、自然、人間の全てと対峙する孤独な男の戦いを描いた珠玉のドラマには、ナデリ監督が敬愛する3人の男たちの存在が欠かせなかった。(取材・文・撮影/編集部)

 物語の舞台となるのは、中世後期のイタリア。山麓にある小さな村の外れで家族とともに暮らすアゴスティーノ(アンドレア・サルトレッティ)は、壁のようにそびえる山の存在に苦しむ日々を送っていた。日光を遮られることで作物が育ず、村人の大半が去って行ったが、アゴスティーノたちは先祖の墓や亡き娘の墓があるこの地を離れられない。やがて神や自然、そして人間からも見棄てられたアゴスティーノは、たったひとりで忌まわしき山と対峙する。

 ナデリ監督の映画人としての人生は、常に日本を代表する巨匠・黒澤明とともにあったと言い表しても過言ではない。「黒澤監督のカメラの動き、過去を語る上手さ、“不可能を可能にする”という要素、そういうものを含んだ映画を作ることを心がけていた」と話し、自作の「駆ける少年」では、ラスト12分の描写を「七人の侍」の戦いのシーンから影響を受けたことを明かす。「その後製作した『水、風、砂』は様々な事情があり、イランでは公開ができなかったんだ。その悔しさは残っていて、もっと大きなスケール、ロマンティックに映画を作りたいという思いがあった。黒澤監督の『乱』を見て、絶対こういう作品がやりたいと――今度自分が戦う相手は“山”になるだろうと、ずっと考えていたんだ」と振り返った。

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