2019/05/08 06:00

「火口のふたり」柄本佑&瀧内公美、荒井晴彦の脚本から感じた“圧”と“時代性”

監督3作目に挑戦した荒井晴彦氏
監督3作目に挑戦した荒井晴彦氏

 [映画.com ニュース] 直木賞作家・白石一文氏が男と女の“極限の愛”を紡いだ小説を実写映画化する「火口のふたり」の撮影が2018年夏に行われ、出口の見えない恋へと落ちていく男女を演じた柄本佑と瀧内公美、メガホンをとった荒井晴彦監督が取材に応じた。

 小説「火口のふたり」は、白石氏が11年の東日本大震災を受け、改めて“生きること”を見つめ直し書き上げた作品。震災から7年目の夏。離婚、退職、再就職後も会社が倒産し、なにもかも失った男・永原賢治(柄本)は、旧知の女性・佐藤直子(瀧内)の結婚式に出席するため、故郷である秋田に帰省した。「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」。直子の突然の言葉をきっかけに、2人は再び体を重ね合う。一度だけと誓ったはずが、理性と体に刻まれた記憶の狭間で翻ろうされる賢治と直子。“身体の言い分”に身をゆだねることで、2人の愛は噴火する火口のごとく燃え上がっていく。

 舞台となった秋田では、10日間に渡る撮影を敢行。報道陣に現場が披露されたのは9日目、海沿いの一軒屋で展開するシーンだ。あることがきっかけで夫から結婚式を延期にしたいという連絡を受けた直子が、自分の家で賢治と会話する――柄本と瀧内が、台本約4ページにも及ぶ長い会話を繰り広げてみせた。2人の息の合った掛け合いは、その光景を見ている者たちを“作品の世界”へと引き寄せてしまうほど、不思議な吸引力を放つ。テーブルを挟んで向かい合う柄本と瀧内から、長い時間を共に歩んできた恋人のような雰囲気が漂っていた。

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