2019/07/18 14:00

三池崇史監督×椎名桔平、24年前の映画「新宿黒社会」を振り返る

 一方の椎名は「バイオレンス映画は、石井隆さんの作品でやらせていただいていたんですが、この映画は家族愛の一面も混在しているやりがいのある役だった」と述懐。さらに「これが31歳の時だから、この2、3年前まではアルバイトをしていました。役者で食うことが夢だったんで、主役で映画をやらせていただけたということは、よほどうれしかったことだと思います。それで確かこの映画から月9に行ったんですよ。これは本当の話なんですよ」と付け加え、会場を沸かせた。

 映画「女衒 ZEGEN」「黒い雨」などで助監督につくなど、今村昌平監督に師事していた三池監督だが、本作は「今村監督が俺の作品の中で見た唯一の作品かな」という。「今村監督には初日に来てもらって。宣伝のためにコメントをもらおうとしたんですけど、あの人はなかなか手強い人で。宣伝になるようなコメントは言わないんですけど、でもエレベーターを見送る際に『なんだか分からなかったけど面白かったよ』と言ってくれて。嫌な親父だなと思った記憶がありますね。昨日のことのように思い出しますね」としみじみ。さらに思い出したように「そういえば初日に、井筒和幸監督が見に来てくれていましたね。『おもろかったで』と言ってくれて。この人、本当に映画が好きなんだなと思いましたよ」と付け加えた。

 そんな流れで、「僕はこんな映画を撮っているのに、日本映画監督協会に一度も呼ばれたことがないんです。オリジナルビデオ出身なので、あれは映画じゃないと思われていたんでしょうね。でもそれが海外の映画祭で勝手に賞をもらって。いつの間にか映画として公開されて。それから映画を撮れるようになった感じなので、きっと声をかけそびれたんでしょうね」と笑いながら付け加えた。映画祭は21日まで。



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