2019/08/19 18:00

「グリーン・デスティニー」でオスカー獲得! ティム・イップ、自身の“歩み”を振り返る

 イップ「(オファーを受けた時は)撮影まで2カ月、脚本も完成していない状態。既に決まっている内容をベースに、どのように美術を進めていくのかを毎日検討していた。『グリーン・デスティニー』は低予算の製作、さらにロケーションも多かったため、次から次へと撮影を進めていかなければならなかった。監督とスタッフが撮影を行っている際、僕ら美術チーム(約10人)は、次のロケーションへ行き、セットの準備を進めていたね。監督とデザインに関して話し合ったことは、時代設定は清朝だがリアルを超越した幻想的な世界を描くこと、次にあくまで叙情的でアートなものに仕上げることだ。だからこそ、建物の柱を極力含めない映像を目指し、衣装をモノトーンカラーで統一した」

 「レッドクリフ Part I」「レッドクリフ Part II 未来への最終決戦」については、相次ぐキャスティングの変更で撮影が遅れた。「当初予定してた撮影日から1年も延長したが、その影響で準備に十分な時間を割くことができ、『三国志演義』に詳しい教授19人のサポートも入っていた」と告白。重要な課題となった「“赤壁の戦い”の描き方」については「アメリカの映画プロダクションの方々と会い、美術に関する助言をもらったんだ。劇中では何百、何千もの船が描かれているが、実際に造ったのは16隻。セットにはエキストラ2000人がいたんだが、スタッフだけでコントロールをするのは難しかったので、中国の軍隊にも手伝ってもらった」と述懐しつつ、同作が壮大なスケールで撮影されていたことを打ち明けた。

 イップ「(超大作だったため)予算を大幅に超え、プロデューサーのテレンス・チャンは大変だったはず。中国とアジア諸国では『Part I』『Part II』という形で公開されたんだが、アメリカでは2時間以上も編集し、1本の作品として上映されることになってしまった。監督は、その処置に対して怒っていたね。でも、アメリカでチケットを売るには仕方のないことだったんだ」



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