2019/09/03 18:30

【佐々木俊尚コラム:ドキュメンタリーの時代】「サウナのあるところ」

公衆電話ボックス型サウナ (C)2010 Oktober Oy.
公衆電話ボックス型サウナ (C)2010 Oktober Oy.

 最近の日本ではサウナが流行していて、サウナを愛する人を「サウナー」とか、サウナ活動を「サ活」と呼んだりするらしい。本作は2010年の映画なので、日本のそういうブームに乗ってフィンランドから掘り出されてチョイチョイっと上映することになったのかなあという気がしたが(まあ日本の配給会社にはそういう意図はあったと思うけど)、実際に観てみたらまったく違う感想を抱いた。

 これは心にぐさりと刺さってくる、人間性についての深く良い映画である。

 前提の知識を共有しておくと、フィンランドはサウナの本場であり、そもそも「サウナ」という単語自体がフィンランド語。人口550万人なのに、サウナはなんと300万個もあるのだという。ひとり一個?

 日本の温泉などにあるサウナはとにかく熱いイメージだが、フィンランドのサウナは摂氏60度から80度ぐらいの低い温度。利用者はひしゃくをつかって、熱くなったサウナ石に自分で水をかけ、蒸気をじゅわっと立ち込めさせる。低温で高湿度ということになり、裸でずっと長居できる居心地の良さがフィンランドのサウナの特徴なのだとか。

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