2019/09/05 12:00

“心の光景”を再現!タランティーノ監督が「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を語り尽くす

 [映画.com ニュース] クエンティン・タランティーノの脚本・監督9作目「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(公開中)は、疑う余地のない彼の集大成だ。彼が今回、題材に選んだのは1969年のハリウッド。落ち目のテレビスター、リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)と彼のスタントダブルで親友のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)、そしてリックの隣に越してきた新進女優のシャロン・テートを通してタランティーノが描くのは、彼自身のハートでもある。ハリウッドという街と、映画とテレビの夢工房にあてたラブレターともいうべき作品について、タランティーノ自身に語ってもらった。(取材・文・写真/若林ゆり)

 約50年前、1969年のタランティーノは6~7歳。ロサンゼルスに住んでいた彼は、「この時代のことをかなりよく覚えている」という。この時代にどんな思い出が?

 「この映画を作るにあたってまず俺がしたのは、自分の記憶を掘り起こすことだった。俺の心にいちばん残っているのは、よく義父の車に乗ってドライブした思い出だね。義父のカートはピアノバーのミュージシャンだったから昼間は家にいて、俺の面倒を見てくれていたんだ。ブラッド(・ピット)が乗っていたカルマンギアみたいな車で、いつもKHJ局のカーラジオが流れていてさ、コマーシャルになっても音量を落とさないで大声でしゃべってた。車窓からはマーキーシネマズの映画館に掲示されたデカい映画のポスターとか、いつもテレビで見ていたいろんな商品やチェーン店のビルボードがあって、バスの側面やバス停にはラジオ番組の広告があった。そういう光景こそが、子どもだった俺にとって“映画”や“ポップカルチャー”を感じさせるものだったんだ」

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