2019/09/28 08:00

アニメーターの手仕事と挑戦「エセルとアーネスト ふたりの物語」メイキング映像

アニメーターの手仕事に驚く映像 (C)Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A.,The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016
アニメーターの手仕事に驚く映像 (C)Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A.,The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016

 [映画.com ニュース]「スノーマン」「風が吹くとき」などで知られるイギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグズが自身の両親をモデルに描いたグラフィックノベルをアニメ映画化した「エセルとアーネスト ふたりの物語」のメイキング映像が公開された。

 「風が吹くとき」にアニメーターとして参加したロジャー・メインウッドが監督を務め、激動の20世紀を生きた庶民の歴史を、温かい眼差しで描き出す。

 このたび公開されたメイキング映像では、ロジャー・メインウッド監督をはじめ、アニメーション監督のピーター・ドッド、アートディレクターのロビン・ショウら現場で実際に手を動かしていたスタッフたちが、原作のスケッチ風の線を、いかにそのままアニメーションの動きに取り込むか、その大いなる挑戦の過程を語っている。

 ブリッグズは本を描き上げるのに3年を要したが、アニメーションの制作期間は9カ月間という制約があった。メインウッド監督は当初、原作同様に紙に描くことも考えたというが、仕事の量、時間、予算を考えるとそれは不可能。そこで「TVペイント」と呼ばれるプログラムに着目。多くの専門技術者に協力を得て、本作用に新たなブラシを開発。それにより、紙に鉛筆で描くのと変わらない表現を実現し、さらに、PCスクリーンに直接描き、見えたものがそのまま光を通してスクリーンに映るという、紙では不可能なことが可能となったという。また、着色の技術はさらに骨が折れる作業だったようで、原作にある手描きの質感などの独自性を大事にするために、水彩画の見本を作ったり、時に紙を足で踏んづけてざらざら感を出そうとするなど、多くの実験がおこなわれたことが語られている。

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