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2019/10/30 15:30

前田敦子が説く黒沢清監督の演出法「走り方や表情も細かく指定」

 撮影は、ウズベキスタンでのオールロケを敢行。主人公の葉子は仕事にも人生にも迷い悩んでおり、それを表すかのように劇中でも街をさまようシーンが多く登場する。一見、ドキュメンタリー調に撮影されているように見えるが、「実際はどの場所をどうさまようか、しっかり決められていた。走り方や表情なども細かく指定されていた」と撮影の裏側についても語った。

 また撮影中を振り返り、「基本的に演技について何も言われなかった。ただ葉子のプライベートな時間を演じるときは、愛想を振りまかないで、相手と壁を作ってほしいと黒沢監督から言われた」という。だが、現地のスタッフやエキストラは良い人ばかりだったそうで、「演技とはいえども冷たく接しなければいけないのが申し訳なかった」と撮影での意外な苦労も明かした。

 Q&Aでは、ウズベキスタンの料理の思い出を聞かれた。「現地の食べ物で苦手なものは何もなかった。ただロシアが近いのでロシア料理の方が盛んで、ウズベキスタン料理はあまり食べられなかった。特に劇中にも登場するプロフというお米を肉、野菜、スパイスと一緒にブイヨンで煮た料理はおいしかった」とお気に入りのメニューを紹介。さらに、本作で前田の素の部分が出ていると感じたという感想が出ると、「そう見えたシーンは、実は細かく演技の内容が決まっていた。ただリポートのシーンは劇中と同じようにカンペを用意されてすぐに演じたので、そこは私が実際にリポートするとそうなるのかなと思う」とニヤリと笑った。

 第32回東京国際映画祭は、11月5日まで開催。



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