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2019/10/31 17:33

ドキュメンタリーの巨匠ニコラ・フィリベール「映画はすべてが可視化される社会に抗うもの」

 私にとって編集の段階は幸せな時間であると同時に、非常に悩む段階です。いつも何かをあきらめて、カットしなければなりません。撮影のときは素晴らしくうまくできたと思っても、様々な理由でカットしなければならない時があります。今回、最後の面談のシーンは60パターン撮りました。しかし、最後に13パターンしか採用していないのです。60のインタビューは40時間のラッシュになりますから。映画的観点で難しい選択をしなければなりません。

 また、映画というものは撮ったすべてを見せることはできません。それと同時に、すべて見せない方がいいということもあるのです。語られない部分、ミステリアスで想像させる余地を残すことで、その作品が強くなることがある。映画はひとつの構築物ですから。今の世界はSNSなどですべてが可視化される社会になっています。映画はそういうムーブメントに抗わなければと思っています。映画は観客の視点を構築していくものでなければいけない。すべてを差し出すのではなく、見る人の視点も構築するのです。

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