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2019/11/29 14:30

ペドロ・コスタ、ロカルノ最高賞「ヴィタリナ」を東京フィルメックスでお披露目

ポルトガルの鬼才ペドロ・コスタが来日 撮影:明田川志保
ポルトガルの鬼才ペドロ・コスタが来日 撮影:明田川志保

 [映画.com ニュース]第20回東京フィルメックス特別招待作品「ヴィタリナ(仮)」が11月26日上映され、来日したペドロ・コスタ監督がティーチ・インを行った。

 前作「ホース・マネー」に登場したキャラクターを主人公とし、夫を失ったヴィタリナの視点で、カーボ・ヴェルデからリスボンにやってきた移民労働者たちの生活を描く。

 ロカルノ国際映画祭で最高賞・金豹賞を受賞するとともに、自身の名前と同名の主人公を演じたヴィタリナ・ヴァレラが女優賞を獲得した。演技のプロセスについては「ヴィタリナはプロの俳優ではありませんし、出演者全員が素人です。我々の努力の結果で彼女と私の信頼関係が出来、リハーサルを入れて1年半をかけて完成しました」と明かす。

 さらに、「出演者全員セリフを自分で書いています。俳優でもあり、脚本家でもあるのです。私の役割は監督というより、調整役のような存在で、『ここはもう少し短くした方がよいんじゃないか』などの助言をするだけ」と付け加え、このような独自の映画製作について「ヴィタリナをはじめ、私たちがしていることは、映画において長い間失われてしまったやり方。かつては素人が演じることもあったが、その方法は今はドキュメンタリーに見られるくらいで、深く題材を探ることをしなくなったのです。私はこのやり方で得るものが大きいと思っています」と述べる。

 過去作に続き、今作もスタンダードサイズで撮影されているが、「私の映画体験を培ってきたサイズで、人間を捉えるのに適したサイズだと思っています。閉じたスペースの中での身体と空間を見て、人間がどうリアクションするかを見たいという理由。デジタルで撮る場合もこの画角が好きです」とこだわりを語った。

 なお、本作は2020年夏、ユーロスペースで公開される。



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