2017/08/28 09:26

契機は1枚のチラシ 重田千穂子が語る故・熊倉一雄さんへの恩

重田千穂子さん(右)にとって熊倉一雄さんは「本当の父のような存在」だ(C)日刊ゲンダイ
重田千穂子さん(右)にとって熊倉一雄さんは「本当の父のような存在」だ(C)日刊ゲンダイ
 フジテレビのバラエティー「いただきます」やNHKの「コメディーお江戸でござる」で人気を博した劇団テアトル・エコーの人気女優、重田千穂子さん(60)。今は舞台を中心に活躍しているが、恩人はやはりこの人。俳優の熊倉一雄さん(享年88)だ。

 ◇  ◇  ◇

「熊さん」

 みなさん、熊倉さんを親しみを込めてこう呼んでいました。私にとっては出会いからしてとても不思議でした。

 鹿児島の高校を卒業して女優になるため上京して、日大芸術学部の受験に失敗。仕方なく蒲田にある日本電子工学院(現・日本工学院専門学校)の演劇科に入りました。そこはアルバイトをしながら2年で卒業。どうにか劇団に入ろうと思ったけどうまくいかない。当時は喜劇をやるとか考えていなくて、「第2の杉村春子になる」と意気込んでいましたからね。

 ただ、杉村さんの文学座は田舎者の私にはハードルが高過ぎて受ける勇気がなく、ほかの劇団を受けてあっさり不合格。意気消沈して町を歩いていたら、目の前にヒラヒラと一枚のチラシが落ちてきた。見るとテレビでよく見る顔が載ってる。それが熊さんでした。「あっ、知ってる。『ひょっこりひょうたん島』のトラヒゲの声の人だ!」とチラシを読んだら、「テアトル・エコー付属養成所」の文字。これは天の啓示だと思って受験したら「合格」。落ち続けていたからうれしかったですね(笑い)。

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