2017/10/10 09:26

サカイCMの名脇役・徳井優を変えた井筒監督“小田原事件”

「演技指導を通じてハッパをかけてくれた」井筒監督(右)に感謝(C)日刊ゲンダイ
「演技指導を通じてハッパをかけてくれた」井筒監督(右)に感謝(C)日刊ゲンダイ
「引っ越しのサカイ」のテレビCMで知られる名バイプレーヤーの徳井優さん(58)。長い下積み時代からの恩人は映画監督の井筒和幸さん(64)だ。

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「いっぺんでいいからな。おまえの思う通りに思いっきりやれよ」

 その大きな声は激しい怒りを通り越して、諭すようなニュアンスもあったように思います。忘れもしませんわ。1991年6月の小田原。ある時代劇映画の夜間ロケの出来事です。声の主は井筒監督。僕は足軽役で敵兵の死体から奪い取った戦利品を抱え、うれしさのあまり欣喜雀躍するシーンでした。

 撮影のテストが始まったのが夕方5時ごろ。本番開始が夜9時すぎ。3、4分の長いワンシーンのワンカットの撮影で、僕がキーマンやったのにカチンコが鳴って、すぐにカット! カット! 長回しやから初めの方がよくても後半の途中でカットがかかり、また最初からやり直し。「違う」「面白ない」「芝居くさい」……。何十回、カットがかかったか覚えてないほどダメ出しをくらい、日付が変わってもまだダメ。

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