2017/12/26 09:26

79歳の大林宣彦監督 戦争前夜と現代日本の“類似性”に警鐘

新作に込めた戦争と平和への思いを語った大林宣彦監督(C)日刊ゲンダイ
新作に込めた戦争と平和への思いを語った大林宣彦監督(C)日刊ゲンダイ
「僕は戦争でいっぺん死んでいますからがんごときでは死ねませんよ」

 そう言って自身の難病を笑い飛ばすのは映画作家の大林宣彦(79)だ。医師から1年4カ月前に余命3カ月を宣告されながらも完成させた映画「花筐/HANAGATAMI」。この新作に込めた戦争と平和への思いを熱く語った。

「戦後のモノカネ主義が大嫌いで、ずっと清貧を志しつつ映画を作ってきた。そんな僕の映画人生の中で、規範となった小説が2つある。福永武彦の『草の花』と、もうひとつが本作の原作となった檀一雄の『花筐』です。どちらも戦争でゆがめられた友情や恋愛の物語で、そこに惹きつけられました」

 太平洋戦争勃発前夜の佐賀県唐津を舞台に、奔放だった若者たちが時代に翻弄され追いつめられるさまを描いた青春群像劇。窪塚俊介、満島真之介、常盤貴子ら実力派キャストを揃え唐津でロケ撮影した。

「(ヒロイン役の矢作)穂香に最初会ったとき、NY帰りでふっくらしてた彼女に肺病の少女役は無理だと言った。6キロくらい痩せればなと思っていたら、なんと次に会ったら8キロ減らして役作りしてきた。(門脇)麦ちゃんも、役柄上、一緒に飲み食いしないだろうという人とは撮影中、仲がいいのにずっとそっぽをむいていたり。僕はそんなことまでしろとは言ってないのに自発的にやっていた。(常盤)貴子ちゃんがそれとなくリードしてくれたみたいだけどね。僕の現場はいつもこんな感じだけど、『花筐』はそれが今までで一番うまく機能したと思う」

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