2019/06/30 11:00

梅雨にこそ…鬱になるSF映画 『ソイレント・グリーン』『ミスト』など5選

未来に希望はない!? 鬱になるSF映画5選 写真提供:AFLO
未来に希望はない!? 鬱になるSF映画5選 写真提供:AFLO
 毎日、ジメジメと降り続く雨。今回は鬱々(うつうつ)としたイメージが強い梅雨の季節に、更に落ち込む鬱SFを観まくろう! という恐るべきチャレンジ企画。来るべき未来や空想の世界を描くSFは本来、夢多き展開になるが、もしも…で始まる物語に不安の種が混じれば、悪夢の果実が実る。未来への不安が鬱SFを生むのか、鬱SFに影響されて不安な未来が生まれるのか。長雨を眺めつつ、そんな問いについて考えてみるのもいいかも。■『赤ちゃんよ永遠に』(1972) 管理社会に漂う絶望的な鬱

 原題の「Z.P.G.(Zero Population Growth=人口ゼロ成長)」が示す通り、舞台は深刻な人口増加が脅威となった21世紀。環境汚染で動植物は絶滅寸前。食料不足を危惧した政府は、30年間の出産禁止令を出す。違反者は死刑だが、希望すれば精巧なロボットベビーが買える。しかし、かつての人間らしい生活に憧れる博物館職員の若夫婦は極秘で赤ん坊を出産。人目を盗んで子育てを始める。密告の恐怖と緊張を軸にした実直な語り口と硬質な絵作り、アッと驚く衝撃の結末、そして何よりも人類繁栄の象徴である出産を制限した世界に漂う絶望的な先行きの暗さ。管理社会の抑圧をテーマにしたディストピアSFは数多くあるが、この作品の鬱っぷりはダントツだ。

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