2017/10/08 21:00

アニメ映画「ソウル・ステーション パンデミック」に見る韓国の怒りと哀しみ

アニメ映画「ソウル・ステーション パンデミック」 (C)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & Studio DADASHOW All Rights Reserved.
アニメ映画「ソウル・ステーション パンデミック」 (C)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & Studio DADASHOW All Rights Reserved.

 「ゾンビ」と聞いて何を思い浮かべるだろう。

 血と肉を食らう生きた死体。かまれた者も同じくゾンビとなる。倒すには脳を破壊するしかない。

 近年のゾンビブームにおいて、映画はもといゲーム、コミック、小説に至るまでありとあらゆるメディアにゾンビは登場している。走るゾンビ、草食系ゾンビ、ナチゾンビ、ゾンビな彼女と、文字通りジャンルの皮を食いやぶり、ときに姿かたちを変え、その不死身の生命力で生き残ってきた。

 しかしいつしか、ゾンビは「都市を舞台としたパニック・シチュエーション」「極限状態での人間同士の軋轢(あつれき)」 といったドラマを作るための背景と化し、その本来の社会的意義は失われつつあった。

 だがゾンビ映画の始祖、ジョージ・A・ロメロが見せたゾンビは違っていた。

 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を始めとする彼の一連の作品に込められていたのは、ときに1960年当時の格差社会に対する批判であり、ときに資本主義に飲み込まれ生ける屍と化したわれわれ現代人の生物的退行であり、 ときにブッシュ政権下、生きるために志願兵になるしかない貧困層とそれを貪る高所得者との階級闘争だった。

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