2017/10/17 17:00

いつか息子が巣立ったらまた純愛を探してみたい

 
日本では政治家の不倫疑惑が続々と報じられていますね。フランスだと不倫はほとんどニュースにはなりません。フランソワ・ミッテラン元大統領に愛人がいるのは有名な話ですけど、記者に「あなたは愛人がいるだろ」と問われ「それがどうした?」と返して終わったという国ですからね。フランス人からすると、毎日のように不倫ニュースが躍る日本が不思議で仕方ないみたいです。
 
しかし、そもそも、自分一人だけ幸せになれる人間なんていないんですよね。幸せというものは相手があってはじめて実感できるもの。自分が幸せなのはパートナーや子供が幸せだからです。不倫をしている人たちは究極のところで幸福は得られないんじゃないか、と思います。刹那的な幸せはあるかもしれませんが、不倫をする人たちは幸福を得ることが大変に難しいわけです。なぜかというと人間の心に本来備わっている浄化作用のせいです。背徳に生きる者たちは道から外れた裏世界にいるので、公に幸せを語ることができません。
 
彼らが幸福になるためには離婚するしかないのですけど、その場合、それまで愛していた人たちを奈落に突き落とすことになるわけです。仮に幸福だと思っても、それは本物の幸福とは言えないでしょうね。幸せというものは公明正大じゃないといけないのですから  。
 
ところで今の自分は、恋愛したいのだけどトラウマがあってできない、という状態にいます。それでも生きていると、いろいろな誘惑、優しい感情を頂くことがございます。でも、ふたたび大航海へ出る気力はありません(笑)。第一、大航海だけが愛の道ではないことに、年齢のせいもありますが、気が付いてしまったのです。
 
今の私にとって、もっとも愛情を注いでいるのは息子です。無償の愛がいちばん健全ですよ。先日、「面白くない人間になっちゃだめです」と、初対面の室井佑月さんに叱られました。もっと恋愛をして、創作のエネルギーを見付けてほしい、とハッパをかけられました。シングル同士ですからね、ありがたいお言葉です。
 
しかし、お恥ずかしい話、そうは言っても腰がなかなか上がりません。愛に走ることができる人は心底うらやましい。しかし、息子を眺めていると「ここに愛があるな」と思えてならないのです。自分は敗者じゃない、と思えてきます。
 
この子が育ったら、もう一度、愛を探してみることにします(笑)。肉欲愛や略奪愛じゃなく、心が清められる純愛を、死ぬ前に見つけてやりたいものです。70歳を超えてから、いや、80歳を超えてからでも、愛を探すことはできます。奥様、その時は応援よろしくお願いします。
 
さて、今日は息子の大好物、サーモンのホイル焼きパスタをご紹介します。辻家では週に1度は食卓に登場する人気メニュー。ぜひ、お試しください。
 
材料2人分:パスタ(フェデリーニ麺)160g、サーモン150g、玉ねぎ半個、にんにく1片、バター15g、味噌大さじ2分の1、白ワイン大さじ2、醤油大さじ2分の1、オリーブオイル大さじ2分の1、塩・こしょう適量。
 
まず、玉ねぎは千切りにし、にんにくは粗くつぶしておく。次にアルミホイルを大きめに広げ、サーモンの切り身、玉ねぎ、にんにくをのせ、塩・こしょうをする。さらに、白ワイン、醤油、オリーブオイル、バター、味噌を入れたら、アルミホイルを閉じ、200度に予熱しておいたオーブンで15~20分程度焼く。できあがったサーモンのホイル焼きを茹でたパスタと和え、お皿に盛りつけ。お好みで、からすみやイクラなどをかけて完成です。
 
バター醤油とサーモンの相性抜群。簡単で美味しい、サーモンのホイル焼きパスタです。愛情料理が家族をつなぎますぞ。
 
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