2017/12/16 16:00

今季は灯油も高騰…荻原博子伝授するお手軽「冬の省エネ術」

 
「環境省は今月から、省エネを進めるための実証実験を始めました。もとになっているのは、今年、ノーベル経済学賞を受賞した『ナッジ』と呼ばれる理論です。ナッジとは 軽くひじでつつく  そっと後押しする という意味で、心理学を利用した『行動経済学』の手法のひとつだといいます。たとえば、レストランのメニューに 店長のおすすめ と書くのも、ナッジの一例です。書く前と値段や味は変わらなくても、 おすすめ と後押しするだけで、売り上げが伸びるそうです」
 
こう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。先の実証実験は、無作為に30万世帯を選び、月に1回、省エネレポートを送るというもの。家族構成がよく似た家庭と比較して「電気使用量が○%多い」などと記載する。ここにナッジが活用されているという。
 
「実験の目的は、こうした省エネレポートを見て、どれだけの方が実際に省エネ行動を起こすかを検証すること。実証実験は来年3月まで続きます。どんな結果が出るのか、注目したいと思います」
 
国は、おもに環境問題の観点から、省エネを推進している。私たちにとっては、家計を考えるうえでも、省エネは重要な課題だ。
 
「特に今季は、灯油が高騰しています。全国平均価格は1リットルあたり83.8円と12週連続で値上がり中です( 17年12月6日・資源エネルギー庁発表)。18リットルだと1,500円超になり、寒冷地など灯油をよく使う地域では、大きな痛手かもしれません」
 
そこで、荻原さんが冬こそ取り組みたい省エネ対策を紹介。
 
「まず、部屋全体を暖める暖房は、設定温度を少し下げることで、電気や灯油を節約することができます。たとえば外気温が6度の日に、エアコンの設定温度を21度から20度へと1度下げると、ひと冬で1,170円の節約になります(資源エネルギー庁による試算・以下同)。同様の条件で灯油のファンヒーターを使った場合は、ひと冬で10.22リットル、856円の節約になります。加えて、部屋全体を暖めることばかり考えず、必要な範囲だけ、個別に、できるだけ狭い範囲を暖めるとよいでしょう」
 
たとえば、床暖房やホットカーペットは座っている人がいる半分だけつける。ふだんは開け放している扉をできるだけ閉めて、狭い空間にする、などが効果的だそう。
 
「また、開放的なホットカーペットよりも、布団で閉鎖空間を作るコタツのほうが、消費電力も少なく、節電につながります。最近は、 おひとりさま用家電 が増えて『1人用コタツ』も人気です。1辺30センチほどの箱型にヒーターが入っていて、毛布などを掛けて使います。電気料金は1時間当たり約1.2円と、かなり安上がり。足元さえ温かくなれば、部屋の設定温度をもう1度下げることもできると思います」
 
'16年4月に電力小売りが、翌'17年4月にはガス小売りが自由化された。当時は新電力の登場や、携帯電話料金などとのセットプランが大きな話題に。電気やガスを新会社や適切なプランへ切り替えれば、光熱費が10%程度安くなることに注目が集まった。
 
「しかし、実際に電力会社を見直したのは634万件、全体の10.1%にとどまります('17年5月時点・経済産業省)。ガスはさらに少なく、約48万件('17年10月末日の申込件数・資源エネルギー庁)でした。切り替えが進んでいるとは決して言えない状況です。お正月には、家族が集まる機会も多いでしょう。そんなときに、省エネや電気、ガスの切り替えについても話し合ってみてください」

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