2017/12/31 06:00

美輪明宏さんが語る小池都知事「緑色の服は封印しました(笑)」

(撮影:御堂義乘)
 
'17年は、よくも悪くも 女性の品格 が明暗を分けた一年だった。とくにニュースの主役になった女性たちの言動、資質、教養が問われた騒動が目立った。政界では「排除します」発言で失墜した小池百合子都知事(65)をはじめ、「このハゲ~ッ!」で世を騒がせた豊田真由子元議員(43)。そして政治家としての資質が問われたのが、週4回のW不倫疑惑をスクープされた山尾志桜里議員(43)――。
 
いずれも、彼女たちの立ち振舞いが、そのまま世の中の評価につながった、そんな年だったような気もする  。そこで、毎年恒例の美輪明宏さんによる 愛の説法 、今回のテーマは、「尊敬される女性の立ち振舞い」とは何か? '17年の政界を振り返りながら、語っていただきました。
 
■いまさら、女性のリーダーを珍しがるのはおかしい!
 
 女性の都知事 とか 女性の総理 だとか、この時代にまだそんなことを言っているのかと思いますね。日本は、天照大神の昔から、 女ならでは夜の明けぬ国 といわれていたのです。持統天皇、孝謙天皇という女性天皇もいました。北条政子や日野富子なども女性のリーダーですよ。
 
昭和には婦人参政権運動を主導した市川房枝さんなど、いろいろいました。
 
そういう事例がいっぱいあるのに、歴史を振り返ることをしないのです。日本という国が、これまでどういう国だったのか? みなさん、すでに歴史で習っているはずです。ところが、それをスポイルして(損なって)、まるでそういう人たちがいなかったように、すぐに 女性初の○○ と珍しがる。まるでこれまでの歴史が、すべて男性社会だったかのように  。
 
たしかに女性の都知事ははじめてですが、そういう権力者の位置に女性が就いたのは、何も小池さんがはじめてではないわけですから。
 
一般家庭においても、昔からいちばん権力を持っていたのはおばあちゃんです。おじいちゃんは老年になるとおとなしくなっちゃう。
 
男性は中年を過ぎて老年になると、段々と権力を失って、おばあちゃんが刀自といわれて、一家の中でいちばん権力を持っていました。日本はそういう国なのです。だから女性リーダーになることなんて、別に驚くことでも何でもないのですよ。
 
■「排除します」発言によって、緑色の印象まで悪くなってしまった
 
私は10月の総選挙の前から、(小池)都知事の言動を 何か危ないんじゃないか という目で見ていました。
 
昔のことわざに『女賢しゅうして牛売り損なう』という言葉があります。牛の売買で女性の売り主が売りに来ると、かけ引きをしすぎて牛を売り損なってしまう、そういうことわざです。選挙公示日が近づくと、やはりその予感は現実のものとなりましたね。
 
『排除します』のひと言が決定的でした。まるで独裁者にでもなったおつもりだったのでしょう。築地市場の移転問題も解決できていないなど、まだ都知事としての仕事を何もしていないのに  。
 
ただ今回の選挙で、私がもっともあきれたのは、彼女に群がった男たち。みんなお追従でペコペコしながら群がりました。都知事の顔色をうかがって気に入られようと。ところが、大船だと思って乗ったその船が泥船だったわけです。
 
それとあの 排除 発言によって、緑色の印象まで悪くなってしまいました。
 
緑というのは健康の象徴で、私の大好きな色でもあります。濃き緑、薄き緑、いろんな色の緑があるのですが、その緑に変な先入観ができてしまった。困りましたね。おかげで緑の服が着られなくなりました(笑)。

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