2018/01/28 06:00

大河で話題…“難解”薩摩ことばで「けっけっけっ」ってどういう意味?

 
《  ちごっ  ちごっ  旦那さぁはこげなお人じゃぁあいもはん!》
 
鈴木亮平(34)が主演し、西郷吉之助(隆盛)の生涯を描く大河ドラマ『西郷どん』(NHK・日曜夜8時~)。1月7日に放送された初回は、西郷隆盛の没後、東京の上野公園にて、西郷隆盛像の除幕式を行うシーンから始まった。そのとき、銅像を見た西郷の3番目の妻・糸(黒木華)の口から、この 薩摩ことば が飛び出したのだ。
 
このセリフは「違う、違う、旦那さんはこんな人ではありません」という意味。見ていた人ならば、なんとな~くニュアンスがつかめたはず。しかし、独特な方言が飛び交う内容に、放送直後「薩摩ことばが難しすぎる!」「テロップ必須」とネット上で話題となった。
 
今回、鈴木亮平をはじめ、出演者たちに薩摩ことばの方言指導を行っているのは、鹿児島県出身の2人の俳優、迫田孝也さん(40)と田上晃吉さん(35)だ。田上さんは『龍馬伝』('10年)でも薩摩ことばの方言指導を務めている。
 
これからも劇中にどんどん出てくるであろうこの薩摩ことば  。その意味をしっかりキャッチし、『西郷どん』をさらに楽しめるよう、本誌は迫田さんと田上さんに、薩摩ことばの解説をお願いした。 かごんまことばを、お伝えいたしもす! これでわっぜ『西郷どん』を楽しめっちょ! (薩摩ことばをお伝えします。これですごく『西郷どん』を楽しめますよ!)
 
まずは、薩摩ことばが持つ特徴について迫田さんはこう語る。
 
「薩摩ことばは、発音が難しい方言だといわれています。独特のアクセントがあり、抑揚が激しい。関西弁も抑揚が大きい方言とされますが、それとはまったく逆の抑揚の取り方をするのが、薩摩ことばなんです」(迫田さん)
 
独特の言い方として挙げられるのが、冒頭の糸のせりふのように「違う」を「ちごっ」と、つまらせることだ。
 
「たとえば、『けっけっけっ』と3つ『けっ』を繰り返すだけで一文が成立するんです。これは『貝を買って来い』という意味です。『貝』のように、通常『ai』と発音する音が、『e』に変化するのも大きな特徴と言えますね」(田上さん)
 
ちなみに「長い(nagai)」は「長げ(nage)」という言い方になる。「難しい  」と思うかもしれないが、これはまだ序の口。薩摩ことばのなかには、知らなければ誤解を生んでしまうような、かな~りまぎらわしい表現も!
 
「薩摩ことばで使う主語は『おい』と『わい』。吉之助のセリフにも多く出てきます。『おい』は、 俺・自分 という意味。そして『わい』は、関西弁では 自分 を指しますが、薩摩では、 お前・君 と、相手を指す言葉なんです。誰が誰に向けて話をしているか、この使い分けが手がかりになると思います」(田上さん)

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